冬のサウナは「かくれ脱水」に要注意!3つの症状と対策を医師に聞く
かくれ脱水の具体的な症状は?
具体的には、下記のようなことが、かくれ脱水の症状に挙げられます。
① 体感温度の低下
気温の低い冬は喉の渇きを感じにくく、水分補給を怠りがち。最近ではマスクを常時着用しているので、のどの渇きを感じにくくなっています。
② 不感蒸泄(ふかんじょうせつ)の増加
不感蒸泄とは皮膚や呼気から水分が失われること。湿度が低く乾燥する冬に増加します。不感蒸泄の量は、常温安静時には健常成人で1日に約900ml(皮膚から約600ml、呼気による喪失分が約300ml)程度と言われています。
③ 1回の入浴で約800mlの汗をかき、水分・ミネラルを失っている
気温の低い冬は、夏よりも基礎代謝が上がるため、入浴時意外にも実は汗をかきやすい体質になっています。暖房の効いた部屋や車の中、厚着による発汗、満員電車、入浴、軽い運動などで実はいつのまにか汗をかいています。
冬のサウナ入浴時の3大健康リスク
次に、冬の入浴・サウナ時の3大健康リスクとは、具体的に何なのかを見ていきましょう。
① 心筋梗塞や脳梗塞 ② 浴室熱中症
体内の水分・ミネラルが不足している“かくれ脱水”状態で入浴をすると血液がドロドロになり、血栓ができるため「心筋梗塞や脳梗塞」が引き起こされます。また、上昇した体内の熱を放出できずに入浴時に「浴室熱中症」の危険が高まります。
③ ヒートショック
暖房の効いた部屋から温度の低い浴室への移動により急激に血圧が変動することで心臓や血管などに大きな負担がかかり脳出血等が起こります。