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2万円超「高級インソール」の履き心地がすごい。年間1万足も売れるワケに納得

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足の計測から1時間弱で完成!

足道楽

温めて柔らかくしたインソールを足に当てて、袋を被せる。この状態から空気を抜いていき、真空パックのような状態にしていく

 足とインソールがピッタリとくっついた状態で3分ほど待てば、インソールの完成。おおよそ足の計測を始めてから1時間弱で、インソールが完成した。スタッフは専用の足やインソールに関する資格を持っているため、わざわざ外注する必要もなく、その場ですぐ作ってくれるのも便利だ。

 使用するときは「きつく靴紐を結んで、緩くならないように」と三河氏。そもそもしっかりと骨格を固定しないと、ズレが解消されずに、あそびが生まれてしまうため意味がないそうだ。

 インソールを敷いた靴を履いた感想としては、片足立ちでもバランスが取りやすくなったり、荷物の重さが多少軽く感じられた。足裏が自然な状態で地面についていることで、体幹も安定して、力が効率よく伝わっているのではないか。

 むくみに関してはどの程度抑えられるのかは明確に実感できず、きつく結ぶことでかえって窮屈さも感じる。足の痛みやだるさが深刻ではない若い世代にとっては運動する場面で用いたり、揺れが多い通勤の時だけきつめに縛るなど、シーンや目的に合わせた使い方がオススメのようにも感じた

海外では「足の癖ごと」に靴を陳列

足道楽

完成したインソール「スーパーフィート」。「ビュートラル」と比べるとコルクが入っていないため薄く、かつ衝撃を吸収してくれる効果もある

 昨今では、軽量で柔らかい靴が流行ったり、流通店では余裕があった靴を勧められるイメージが強い。しっかりと足首を固定する三河氏の考え方とは異なるが、一体なぜなのか。

海外では、靴の販売店の売り場が、足の癖ごと(内側・外側に傾いているのか、真っすぐなのか)でコーナー分けされています。そもそも海外では、個々の靴が、どのような癖に対応しているのかを示さないと販売できない背景があります。

 一方、日本の量販店やスポーツ店では、メーカー別に靴が並んでいます。個人的な推測ですが、メーカーにとって、足の癖ごとに靴の形状を明記しないと販売できないのは面倒なので、公表していないだけなのかもしれません」

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