赤字の楽天モバイル。利用者を悩ます「ローミング縮小」の解決策とは
つながりにくくなったユーザーはどうすれば?
ローミングエリア縮小の影響で楽天回線がつながりにくくなってしまったら、どう対処したらよいのだろうか? 楽天モバイルをメイン回線として使っているユーザーを想定して考えてみたい。
まず、完全に圏外になることはなく、通話は何とか行えているもののデータ通信が遅くてストレスになっているという場合は、データ通信専用に「サブ回線」を持つ選択が考えられる。
iPhone XS以降のiPhoneや一部のAndroidの場合、1台の端末に2つの回線を登録できる「デュアルSIM」に対応している。対応端末を使っていれば、そこに追加するだけでサブ回線を持つことが可能だ。
たとえば、必要に応じてデータ容量を購入できるpovo2.0をサブ回線として導入し、データ通信はpovo2.0で、通話は楽天モバイルで行うようにすれば、全体のコストを抑えながらデータ通信の快適化が実現できる。
圏外になって困っているユーザーの選択肢は?
一方で、完全に圏外になってしまうことがあり、外出先で電話が、たびたびつながらなくなって困っているような場合は、いったん他の通信会社へ乗り換える選択を検討したほうがよいかもしれない。
あるいは「楽天をメイン回線として使うのは我慢できないけれど、つながる場所でデータ通信専用で使うならアリ」と考えているのであれば、少々手続きは煩雑になるものの、楽天をサブ回線にしてしまう方法も考えられる。
この場合、まずは楽天モバイルで現在使っている電話番号をMNPで他社に移行し、その後、改めて楽天モバイルをサブ回線として新規契約する流れとなる。
2022年春までに人口カバー率96%を達成する見通しだとしている同社。それでも、4Gの人口カバー率が99%超の他3社にはまだ及ばず、本当に快適に楽天モバイルを使えるようになるまでには、もう少しかかりそうだ。
<TEXT/酒井麻里子>