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先輩が過労で吐血も…薄情すぎる職場に、30代男性が退社を決意するまで

コラム

先輩社員が過労で吐血。そのしわ寄せが…

救急車

 津田さんにとって良き先輩だったという原さんですが、度を超した「良い人ぶり」のせいで、事件が起こります。

「原さんが変更をかけると、他のプログラムに不具合が出てしまい、改修が大規模になってしまうんです。そうすると、当然納期も遅れる。ある日、フレックス勤務で11時頃会社に行くと、原さんが血を吐いて倒れて救急車で運ばれたと

 それでも、プロジェクトのメンバーは原さんよりも納期の遅れを心配し、上司も『引き継ぎはどうするんだ』『なぜ倒れる前に言わないんだ』『なぜ原ばかりに無理をさせるんだ』と怒っている。とんでもないですよ」

「お前が勝手に終電を逃した」と言われる

 体調不良で倒れても、上司は心配するどころか、責められてしまう。津田さんは、「とんでもないところにきてしまった」と感じたそうです。厳しい環境で耐えていた津田さんですが、ついに退職を決意するような事件に遭遇します。

「原さんが入院して、私への負担がかなり増えました。毎日終電、しかも家まで1時間半かかる。体力の限界を感じ始めていたある日、仕事が長引いて終電を逃してしまったんです。

 その日はホテルに泊まり、翌日会社に『宿泊費を建て替えたので支払ってほしい』と言ったところ、『お前が勝手に終電に遅れた。会社に支払いの義務はない』と言われ……溜まっていた不満が爆発してしまって。

 その日はそのまま無断で家に帰り、翌日から体調不良を言い訳に出勤しませんでした」

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