UHA味覚糖、幻のラムネ誕生に隠された苦労「ヒット確率は1000分の1」
打倒No.1。首都圏エリアでの認知度向上を
他方で近畿、奈良での知名度は一定数あるものの、「首都圏エリアに関してはまだ認知度が低い」と真銅氏は話す。
「ラムネ菓子のシェアでは、森永ラムネがNo.1なので、いかに認知度を高められるかが鍵となってきます。今年の7月には首都圏の人気レストランやカフェとのコラボメニューを考案し、期間限定でプロモーションしました。ラムネとスイーツという異色のコラボで挑戦的な取り組みでしたが、ラムネの新しい食べ方の提案にも繋がったと実感しています」
近畿圏だけでなく、全国の地域にレインボーラムネミニを訴求するために、10月からはリニューアルも予定しているという。最後に真銅さんへ今後の展望を聞いた。
「現状だと店頭でレインボーラムネ ミニを見かける機会が少ないのが事実です。レインボーラムネミニは、今までにないラムネの魅力をもった商品です。これからも時代に合わせたラムネの魅力をどんどん発信し、新しい提案を続けていくことで、東日本への浸透を図っていきたいと思っております。より多くのお客様に商品を知ってもらい、食べてもらうことで、将来的にはラムネカテゴリーのトップシェアになれるよう、粛々と頑張っていきたい」
見た目がフォトジェニックであり、レシピ活用の余地もあるレインボーラムネ ミニは、まだまだポテンシャルを秘めているお菓子なのではないだろうか。今後の発展に期待したい。
<取材・文/古田島大介>