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はあちゅう事実婚から考える「結婚」の心理的メリット・デメリット

 今年7月、人気ブロガーで作家のはあちゅうさんと人気のAV男優・しみけんさんの事実婚が発表され、ネットを中心に話題を集めました。しかし、結婚とひとくちにいっても形はさまざまです。

 前回は「法律婚」と、いわゆる「内縁の関係」として実質的な夫婦として認められる「事実婚」と、ドラマ『逃げ恥』でも注目された「契約結婚」の法律面の基礎知識について紹介しました。

 では、愛し合う男女が結婚を考えたとき、心理的な視点でそれぞれの形にはどのようなメリットやデメリットなどがあるのか。恋愛ジャーナリスト・おおしまりえさんにお話を伺いました

結婚の大きな分岐点となるのは「名字が変わるか」

 恋愛のゴールとして捉えられる結婚。一般的には、法律婚が真っ先に思い浮かぶ夫婦生活の形かもしれません。そのメリットについて、恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは「法律的なつながりだけでなく、精神的な一体感を得られる」と話します。

「主にメリットを感じる女性側からの視点となりますが、結婚したという自覚が、入籍とともに名字が変わったときに芽生えやすいことがあげられます。

 日本では、男女どちらかの姓にしなければならないという決まりがありますが、“名字がおそろいになる”という嬉しさが、一定数の女性にはあるようです。周囲にも比較的スムーズに『結婚した』という事実を受け入れてもらえるのもメリットですね。

 その反面、愛着のある名字を手放す喪失感が生まれてしまうほか、現実的にみると、役所や銀行などで改姓の手続きを、姓を変えた側だけが負担しなければならなくなるのは大きなデメリットかと思います」

疲労感や責められているような感覚を覚えている

 一方で、「事実婚」について、おおしまさんは「名字を変えなくてよいという点が最大のメリット」と語る一方、古くからある結婚自体の価値観によるデメリットを指摘します。

「日本では『嫁に入る』というような結婚の価値観が古くからありますが、そこから垣間見える“男尊女卑”のような空気を感じる必要がないのが、事実婚の最大のメリットかもしれません。

 一方で『嫁入りしてこそ』といった古い価値観が根付く年配の世代からは理解されづらく、若い夫婦が何かのたびに『なぜ事実婚を選んだのか』など説明を求められることも多く、疲労感や責められているような感覚を覚えているという声も聞きます