仕事を早く正確にこなすためには「進研ゼミ」のマンガの主人公になれ
「ゼミでやったやつだ!」を可能な限り増やしておく
人間は「過去にこれやったことがある」と思えると、その物事をこなす際の生産性が高まります。過去のノウハウを応用することができるし、自信を持って取り組むことができるのです。
たとえ過去にうまくいかなかったとしても、「あ、これやったことあるな」と感じるだけで、成果が上がりやすくなるのです。
ぼくの本業のコンサルティングは、毎回テーマが変わるので最初はかなり苦戦します。しかし、経験を積むにつれて「あれ、これは前にやったものと似ているな」「ここの業界構造の分析は、前に使ったフレームでやれそうだな」と思うケースが出てきます。
そうなったらこっちのものです。前回かなり時間をかけたかもしれないですが、いったん「あ、これゼミでやったやつだ!」状態になってしまえば、普段の数倍以上のスピードで仕事をこなすことができます。しかも、過去の知見を活かしているので、質も高いものができるのです。
主人公になるために、早めに多くの経験を積もう
以上のことから、「なるべく多くの経験をし、自分の引き出しをたくさん増やしておくと、『これゼミでやったやつだ!』状態にいつでもなれるようになり、仕事のスピードや質が高まる」ということが結論付けられます。
そこからみなさんにおすすめしたいのは「失敗を恐れずに早めに多くの経験を積もう」ということです。
多くの経験を積んでいると、「あ、これ過去にやったことがある!」と思える幅が広くなります。その結果、仕事の質やスピードが段違いになっていくのです。
新しいことに挑戦する、というのは確かに怖いことではあります。それに、最初は時間もかかってしまいますし、失敗して怒られてしまうこともあるでしょう。
しかし、そのことをおそれずにどんどん手を挙げて挑戦して、いろんな経験を引き受けられるようになれば、それはかならず将来のためになります。
「あ、これやったことがある!」と思える幅が広がり、どんな仕事でも楽しく早く正確にこなせるようになっていくのです。
初めてのことを最初からうまくこなせる人はほとんどいません。しかし、将来のために、自信がなくても、初めてで怖くても、ぜひその怖さを突破して新しいことにチャレンジし続けてください。そうすることで、早いうちから多くの経験ができて、あなたもゼミの主人公になれるのです。
みんなでゼミの主人公になり、一緒に「あ、これゼミでやったやつだ!」と叫びながら仕事を進めていきましょう。
<TEXT/Shin>