他業界で評価されない「コンサル出身者」に共通する2つの理由
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「コンサルティングファーム出身者が他業界で評価されない理由」です。
他業種で活躍できないコンサル出身者の特徴
コンサルティングファームで働いている人の多くは「ファームの外に出て自分の力を試したみたい」と考えるものです。タイミングにもよりますが、良い給料やポジション、もしくは自分の興味分野の企業が中途採用をしている場合、えいやっと転職するケースもあります。
だいたいの場合、彼らは自分のビジネススキルに自信を持っています。「若いころから厳しい環境で鍛えられてきた」「今まではお客さまにアドバイスする立場で歯がゆい思いもしてきたが、やっと自分でビジネスを推進できる」と。
そう思って意気揚々と、いままでコンサルティングサービスの提供先となっていたような企業、つまり“事業会社”に転職するのです。
コンサルティングファーム出身者に限らず、中途転職での成否はさまざまな要因に左右されます。業界の状況、会社の状況、上司との相性、自分のスキルやモチベーションとの相性などなど。なので、転職先で評価されるかどうかを一般論で語ることは不可能です。
しかし、ぼくは「コンサルタントとして優秀だったはずなのに、事業会社でうまく活躍できず、すぐ転職していってしまう人」にはある一定の共通点があるように感じています。
もし現在コンサルタントで事業会社への転身を考えている人、もしくはすでにコンサルティングファームを卒業して事業会社で働いている人に向けて、そのダメな特徴を主に2点紹介します。
ダメ特徴① 上から目線で話す
他業種で活躍できないコンサル出身者の最大の特徴は「上から目線」です。コンサルタントはクライアントの方々といい関係を築けないと満足のいくプロジェクトデリバリーはできないため、ある程度シニアなコンサルタントであれば、人間関係や情理の大切さは身に染みています。
しかし、なかには「仕事ができればいい」「ロジックが正しければいい」という考えで仕事をし続けてきている人もいます。そのようなタイプの人が転職をして、コンサルタントではない人たちと一緒に仕事をするときには、無意識に上から目線になってしまうケースがあります。
「この程度しかできないのか」「オレならもっとスピーディに進められるのに」「話し方が全然ロジカルじゃないな」と思ってしまい、それが態度に出てしまうのです。そうすると、知らず知らずのうちに疎まれ、必要な情報が下りて来なかったり、サポートが受けられなくなり、成果を出せなくなってしまいます。