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コラム

生活の無駄をカットして貯金、運用へ

投資信託

 一般的に、国内債券のリスクが一番低く、そこから外国債券、国内株式、外国株式とリスクが高くなっていく。

「資本主義の歴史上、リスクをとったほうが資産は大きくなることが実証されています。もちろん、未来はわかりませんから、これからもそうなるとは保証はできません。だからこそ、『投資は貯金の半分まで』としています。20代であれば老後まで40年、50年あるので、たとえ失敗しても挽回がききます。長期運用で大きなリターンを狙いましょう」

 くわえて投資をすることで、ニュースに対しての感度が上がり、お金について考えられるようになるのもメリットだという。

「その積み重ねで、将来資産を築くことができますし、運用もできるようになります。生活の無駄をカットして貯金をする。そして、その半分を運用する習慣をつける、それが大事です。前述したように投資信託は数百円からできますから、資産のあるなしは関係ありませんし、数百円で始める投資の失敗を恐れる必要はありません。とにかく一歩を踏み出してください」

 銀行預金だけに頼るのではなくて運用をする。それがこれからの当たり前になっていく。少額であっても、実際に自分のお金を投資することで、自分なりのマネーリテラシーを身につけていくことができるのだ。

<取材・文/山本ゆりえ>

【岩崎陽介】
1986年生まれ。兵庫県西宮市出身。六甲学院高等学校、一橋大学商学部卒業。株式会社Financial DC Japan代表取締役社長。野村證券入社。留学帰国後、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として独立。DCに特化したFinancial DC Japanを創業し、企業型DCの普及に尽力している

ライター。主な得意分野は不動産投資。海と山と酒が好き

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