先延ばしにサヨナラするための「行動イノベーション」の極意
「仮行動」でハードルを下げる
なかなか行動に着手できないときというのは、完璧主義や頭でっかちになっているのです。「もっとちゃんと準備してから」「がっつり集中できる時間を確保したい」「いちばんいい方法を実践したい」などと考えていませんか? そういう人は、自分で行動のハードルを上げてしまっているのです。
目標や夢が明確になって、「あとは行動しさえすればいい」というときに、思い出して欲しいことは、「ちゃんと行動しなくていい」ということです。「10割の完璧」を目指して何もしないよりは、「2割、5割、7割の出来」でもいいので、今すぐ行動に着手したほうが、何かしらの成果を手にすることができます。
そうはいっても「やっぱり、いざとなると行動に着手できない…」という方は、まず「10秒アクション」からやってみてください。10秒アクションとは、文字通り10秒でできる具体的行動です。目標は「立てっぱなし」にしないで、10秒でいいので「即実行」することが重要です。
すぐ役立つ「10秒アクション」の具体例
参考までに、私が本を執筆するために決めた10秒アクションは5つあります。
・ワードを開き、なんでもいいので一言書き始める
・本の全体構想を書いたメモを眺める
・本の目次を眺める
・前回書いた文章を音読する
・本執筆のためのカフェに行くために、パソコンをバッグにしまう
これらの10秒アクションのおかげで、体調がすぐれなかったとき、寝不足のとき、前日の疲れが抜けずにダラダラしたいとき、思うように文章が書けずにスランプ状態に陥ったとき、未完了の仕事が溜まりすぎてパニック状態のときも、なんとかコンスタントに執筆し続けることができました。
そして、10秒アクションは「きっかけ」「起爆剤」にすぎないので、一度行動に着手したら10秒で終えずに、ぜひさらに行動し続けてください。10秒行動することできたら、30秒、1分、3分、5分、15分、30分…といったように、その日の状況や体調、時間的余裕などに応じて10秒+αチャレンジをしてみてください。