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入社2年目の22歳が「コロナ失職」 自粛生活で誰にも相談できず…

コラム

次の仕事が決まらず、次第に焦りが

履歴書 内定

「求人サイトに募集広告を載せていても、問い合わせると募集は一時中止のところだらけ。業種を問わなければ、すぐに就ける仕事はあったんですが、できれば同じ設計の仕事がしたかった。幸いにもコロナ禍の特例として失業手当の給付期間が延長されたこともあり、もう少し粘って仕事を探すことにしたんです」

 ちなみに彼の場合、給付期間はもともと90日でしたがこれが150日に。たかが2か月の延長と感じる人も多いかもしれませんが、おかげで厳しい状況ながらも冷静に職探しを続けることができたと振り返ります。

「業種を絞っていたので求人も少なかった。それでも最初に応募した3社のうち1社がリモート面接まで進んだんです。手応えは感じたのですが、結局不採用に。その後も何社か面接までは行くんですけど、やっぱりダメで、だんだん焦りを感じるようになっていきました」

自粛生活で誰にも相談できず…

 このころはGo Toトラベルで各地への行楽客が増えてきた時期だったこともあり、周りの友人たちからは食事や遊びの誘いも多かったそうですが、内田さんはその大半を断ってしまいます。万が一、感染してしまっては転職活動にも影響を与えるだけでなく、採用が決まった場合も迷惑をかけてしまうと判断したためです

 外出して楽しむ人が多い中、1人で自粛生活を送っているのは精神的にかなりキツかったといいます。

「特に10月ごろなんてひどかったですね。クビになってから3か月目に突入し、同じ業種で転職先を探すのは諦めかけていました。最初のころは漠然となんとかなると思っていたけど、全然上手くいかなくて……。

 すでに給付期間の半分が過ぎていたし、給付が打ち切られる年末までには絶対に次の仕事を探さなければと焦っていました。誰かに相談できればまだよかったのかもしれませんが、友達や実家の両親にも言うことができませんでした

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