録音した音声を自動でテキスト化。2万円「最新レコーダー」の侮れない実力
専用端末として独立しているのが強みか
英語の音声は、英語のテキスト化アプリとして定評のある「Otter」と比較してみた。どちらのアプリも高い精度で認識されているが、Otterのほうは話し手ごとにテキストが区切られている。分かりやすさではこちらに軍配が上がるだろう。
ただしOtterの場合、月10時間、1回の録音あたり40分までは無料で使えるものの、1回40分以上録音したい場合は月1400円の有料プランへの加入が必要になる(その場合は月100時間まで利用可能)。月額料金としてはやや高めなので、価格がネックになりそうだ。
精度やアプリの機能面以外での、これらのアプリと比較した場合のAutoMemoの大きな強みは「録音用の端末がスマホと別にある」という点だろう。スマホで録音する場合、録音中に電話着信などがあったときに誤操作で録音を止めてしまう可能性がある。AutoMemoの場合、録音は本体だけで行えるので、こういったトラブルの心配がない。
面倒な作業の負担を軽減できる
会議後の議事録作成のための文字起こし作業が、面倒で苦痛だと感じている人は多いのではないだろうか。やりたくない作業が目の前にあると、それ以外の仕事のモチベーションまで下がってしまう。
AutoMemoはいわば、そんな面倒な作業を「途中まで代行してくれる」アイテムだ。完全に自動化できるレベルではないとはいえ、ある程度テキスト化されたデータがあれば、その先の作業は物理的にも、気分的にもかなり楽になる。
音声の文字起こしをする機会が多い人にとっては、業務効率化の強い味方となってくれそうだ。
<TEXT/酒井麻里子>