オンライン会議はナゼ盛り上がらない?成功に導く「きく力」の高め方
大きなジェスチャーを意識する
私は、ビデオ会議の場合、通信環境などに配慮したうえで、できる限りカメラをオンにして「顔出し」をおすすめしています。ただし、対面より表情や頷きなどの反応が視認し難いため、大きく頷く、サムアップをして「いいね!」を伝えるなど対面より大げさに行います。
また、アイコンタクトはコミュニケーションにおいて重要ですが、PC端末の多くはディスプレイ上部にカメラがあり、画面の相手を見ながら話すと、下向きの目線になりがちです。相手の話を傾聴する時にカメラ目線を意識すると、傾聴している姿勢が伝わりやすくなります。
テレビやラジオからワザを学ぶ
2011年から続くトーク番組『サワコの朝』でおなじみの阿川佐和子さんの著書『聞く力』に「あいづちの醍醐味」という節があります。阿川さんはテレビでインタビューをする際に「相手の顔をじっと見つめて声は出さず。黙って大きく、できるだけ相手にわかりやすいよう、深く頷く」ことを意識されていました。
バラエティ番組のMCは多くのゲストの持ち味を引き出しながら番組をリードしており、報道番組のキャスターが中継先の特派員と音声のかぶりもなくスムーズに会話しています。
コミュニケーションの達人たちが、遠隔の状況でも、創意工夫や気遣いをしながら上手く対応していることに気づかされます。読者の皆さんが「きく力」を学ぶお手本がテレビやラジオにたくさん存在しているのです。
<TEXT/コンサルタント 松木知徳>
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