大迫勇也の何がそんなに半端ないのか?わかりやすく一言で説明すると…
またコロンビア戦では、大迫選手がこの“察知力”によってディフェンス面でもチームを救った場面がありました。後半32分、ハメス・ロドリゲス選手のシュートに身体を投げ出してブロックしたシーンです。
人並外れた察知力で絶体絶命のピンチを阻止
映像を見ると、ハメス選手にパスが出た時点では、大迫選手はゴール前の他の選手をマークしていることが分かります。ですがハメス選手がシュートを打ちに来ると察知した瞬間、一気に寄せてシュートコースを消しました。
もともとマークしていた選手は中央でフリーになりましたが、そこに出されるよりもまずはハメス選手の直接シュートのほうが危険度が高いと判断し、瞬間的にマークを捨てる決断をしたのです。
ブロックに入るのが一瞬でも遅れていればシュートは決まっていたでしょうし、逆にマークを捨てるのが早すぎたら、大迫選手がもともとマークしていた選手に決定的なパスを出されてしまったかもしれません。
相手が思い切りシュートを打ち込んでくるコースに身体を投げ出す勇気はもちろん称賛されるべきものですが、それ以上に、この瞬間的な察知(認知)→決断→行動の一連の流れの早さこそ、「大迫半端ないって!!」なのです。
今夜、対戦するセネガル代表は、アリュー・シセ監督の指導のもと組織的なチームに仕上がっており、そうそう自由にはプレーさせてくれないはずです。だからこそ、大迫選手の察知力、一瞬の駆け引きの巧さはその組織に対抗する上で重要なポイントになります。
ボールを持っている選手だけでなく、ボールを持っていないときの大迫選手の半端ない駆け引きにも注目してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/福田悠>
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