入社2年目までは「人事評価」は成果よりも勤務態度で決まる
仕事の法則3:やってみないと分からない
採用プロセスや新人教育期間、あるいは就活の際の自己分析で適性検査を受けた方は多いと思いますが、会社や組織はその情報をどれほど信用・活用しているのでしょうか。
正直言って、余程の専門性がある方を除いて、参考程度にしか見ていません。それは「仕事の適性は、やらせてみないと分からない」からです。統計はありませんが、あなたの周りにいる上司や先輩に聞いてみてください。9割5分以上の確率でそう答えるでしょう。
学校の勉強であれば得意科目・不得意科目は試験の点数で客観化されますが、仕事の出来・不出来は簡単に表すことができません。本人の資質や基礎能力の影響だけでなく、上司や先輩の教え方が不適切だったなど、能力が発揮できる場面や状況、環境ではなかっただけかもしれないからです。
不得意だと思っていた仕事に適性が
また、不得意だと思われていたことに適性を見出すこともあります。人前でしゃべることは不得意だと思っていた営業担当者が、しゃべり方教室に通ったり、ボイストレーニングを習ったり、苦手分野を克服しようと他人よりも努力しているうちに、いつの間にか得意分野になってしまったというのはよくあることです。
私も今でこそ人事コンサルタントとして講演や研修などの活動をしていますが、学生時代はあがり症で大勢の前でしゃべるのは苦手で、しゃべる仕事を続けているうちにこちらが本職となりました。
少なくとも20代前半で向いているかそうでないか、自ら職務適性を判断するのはやめましょう。