“テレワーク病”のリスクに要注意。猫背で内臓疾患、カビで肺炎も…
風邪かと思ったら…カビで肺炎に
夏から秋にかけて、トリコスポロンというカビにより引き起こされるアレルギー性肺炎「夏型過敏性肺炎」にも注意が必要だ。風邪のような症状が数週間ほど続き、夏風邪と間違われることもある。繰り返すと慢性化して肺線維症となって、稀に死亡する例も。
「このカビは家庭内の水回りなどに発生しやすく、特に木造家屋で水回りの一部が腐っている場合は危険。マンションでも低層階に比較的多く発生するといいます。自宅に長時間いる主婦や高齢者が発症しやすいですが、在宅勤務の男性も自宅の環境によってはリスクがあります」(呼吸器内科医・大谷義夫氏)
さらに日常の変化は予期せぬ不安感を生む装置ともなる。ダイエット外来ドクターの工藤孝文氏は、災害時における“たこつぼ型心筋症”などの心臓病リスクを指摘。
「心筋梗塞には動脈硬化、糖尿病や高血圧などの因子がありますが、たこつぼ型心筋症はストレス状態にさらされ、アドレナリンなどのホルモンが一気に放出されることで、血管が収縮して虚血を起こす病気。胸に軽い痛みを感じる場合もありますが、健康な人に突然起きるケースが多いです」
たこつぼ型心筋症を予防するには
たこつぼ型心筋症の最大の予防法は、自分で無闇に不安を煽らないこと。情報を意識的に制限することが効果的だという。
「在宅で仕事をすることが増えると、常にコロナ関連のニュースを目にする人も多いと思います。ただこの手の情報は不安な気持ちを煽るだけ。1日に何度も見るのではなく情報を前向きに捉えられる朝に1回だけ見ることをおすすめします。
朝の時間がいいのは原始時代の生活リズムの名残で、臓器や脳の働きが関係しています。特に22時以降は不安を煽る情報は入れないほうがいいです」(工藤氏)