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お菓子「ねるねるねるね」が34年のロングセラーを続ける理由

ビジネス

開発者が考える知育菓子(R)の意義

宮迫雅さん

「ねるねるねるね」以外にも知育菓子(R)には多様なバリエーションが

 子どもたちにとっては刺激の多い現代。最後に「ねるねるねるね」をはじめとする知育菓子(R)の意義をどのように考えるか尋ねてみた。

「僕自身も子どもの頃に魔法使いのおばあさんのCMを見ていた記憶があるものの、開発に携わった当時は、子どもたちをとにかく『楽しませればいい』と思っていました。ただ、消費者の声を聞いていくうちに、本来の意義は『子どもたちが自分で考えながら作り、完成した達成感を食べて味わえること』。これこそに価値があると感じるようになっていったんです。

 これは、教育でも必要とされる子どもたちの『自己肯定感』にもつながっていると考えていますが、今後も、子どもたちのためにという気持ちはもちろん、保護者のみなさんにもその意義を伝えられるように展開していきたいと思います

 食べる以外の楽しみを与えてくれる先駆者として、この先も「ねるねるねるね」は、世代を超えて末永く愛されるお菓子として進化を遂げそうだ。

<取材・文/カネコシュウヘイ>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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