上司に「キミ、センスいいね!」と言われるようになる思考法
こんにちは、Shinです。
みなさんはお客様との会議や上司との内部打ち合わせなどに出席することもあると思います。
そのようなときに、「キミはどう思うんだ?」と意見を求められることもあるのではないでしょうか。そこで黙り込んでしまったり、通り一遍のコメントしかできないと、周りからの評価を上げることはできません。
逆に、「なるほど!」「確かにそういう視点もあるな!」と人をうならせることができれば、その後もどんどん意見を求められるようになり、チャンスが広がっていきます。できれば、そのような受け答えができるようになりたいですよね。
実は、上記のようなセンスの良い受け答えにはある特徴があります。必ずしも現場での経験や豊富な知識は必要ではなく、今この瞬間からその特徴を活かした受け答えができるようになります。そのためにはある頭の使い方が必要になるのです。
「Aか、Bか思考」のワナ
まずは「センスがよくない」頭の使い方について説明します。
私はそれを「Aか、Bか思考」と名づけています。例えば、「人が足りないため、派遣社員を雇うべきか否か」というテーマでディスカッションをするとします。そのようなとき、ほとんどの人は「雇うべき」「雇わないべき」の2つの陣営のどちらかに属し、熱いディスカッションを実施します。
「今の工数を考えてみると、ほとんどの社員が残業前提となってしまっている。今すぐにでも派遣社員を雇うべきだ」
「いやいや、派遣社員を雇うことで月に数十万円のコストが定常的に発生してしまう。今忙しいといってもそれは一過性のもので、あと2か月我慢してもらえばいいではないか」
このように、自らの意見の正当性を担保するデータや、相手の意見の欠点を指し示すことでディスカッションは進んでいきます。そして最終的には「持ち帰り」や「多数決」、もしくは「声の大きい人の意見が採用される」という形で会議は収束していきます。
「Aか、Bか」は内部紛争の種にも…
「AとBのどちらにすべきか?」のように選択肢を与えられると、人はその枠組み内でしか考えられなくなります。
「Aをすべきか?」という問いでも、潜在的に「Aをすべきか、すべきでないか」という二択になるので、本質的には変わりません。このような枠組みで思考することを、ぼくは「AかBか思考」と名づけています。
この「AかBか思考」は一見わかりやすいですが、欠点があります。それは「選択肢Aにも選択肢Bにも、もっともな点があり、即座に切り捨てられるものではない」ということです。
人の立場や状況に応じて、どのような意見や行動にもプラスの側面、マイナスの側面はあります。それを理解せず、「Aが絶対に正しい」「Bが選択されるべきだ」というように自らの意見に固執すると、意見を通すことができなかったり、内部紛争の種となってしまいます。
このような意見しか言えない人は「センスがいい」とは言いがたいとぼくは考えています。