「即席iPad Pro」がBluetoothキーボードで完成。文章作成の救世主にも
あえてキーボードを使うメリット疑問符
今日では「スマホ向け」に特化したコンパクトなキーボードも存在する。2つに折りたためるものやタッチパッドと一体化したものなどがあり、価格帯は2000円台から1万円といったところだ。スーツのポケットに収まるサイズが主流である。
ただし小型キーボードの場合、両手を使ったタッチタイピングが難しい。タッチタイピングができないとなると、わざわざキーボードを使うメリットがなくなってしまうので、ある程度はキーピッチ(キーの並ぶ幅)に余裕がある製品を選ぶ必要がある。
スマホはそもそも画面自体が小さいので、Bluetoothキーボードを接続したところで、パソコンに向かい合うような距離感では作業できない。「覗き込むネコ」のような姿勢でタイピングすることになるが、それでは生産性は上がらないし、身体にもよくないだろう。
したがって、「Bluetoothキーボードを持ち歩いて、文書作成のノマドワーク」をするつもりなら、本命はスマホではなくタブレットPCになる(コロナ禍のため、ノマドワーク自体がしづらいご時世だというのは置いておこう)。
iPad Proってどうなの?
ところで、最近の売れ線ガジェットのひとつに「iPad Pro」がある。2015年に初登場、今年3月にもニューモデルがお披露目され、専用キーボードを装着した姿が「宙に浮いているように見える」と話題になった。
大きなタッチパネルは迫力があるが、お値段は8万4800円(税別)からという高級品、しかもキーボードは別売りだ。一番安いiPadの定価は3万4800円(税別)だから、こちらを2枚買ってお釣りが来ることになる。
そんなiPad Proだが、廉価品の「無印iPad」と何がそんなに違うのだろうか。
性能的にはもちろんiPad Proのほうが洗練されている。カメラの機能も高いし、1TBのストレージが選べるのはProだけだ。対する無印iPadでは、第2世代のApple Pencilが利用できないなどさまざまな制約がある。