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なぜそこで?有楽町駅前に増殖する「立ち飲みサラリーマン」を直撃

コラム

有楽町駅の立ち缶文化はどこから生まれたのか

食安

自販機が連なる居酒屋「食安商店」立ち飲みスタイルもいれば、縁石に腰かける人も

 有楽町駅の立ち缶ルーツといわれる場所が日比谷口側の高架下にあるそうです。向かうと、路上にまで人が溢れるほどの盛り上がりが目に入りました。まるでお祭りのようです。

 この中心となるのが「食安商店」というお酒の自販機を連ねた店舗。自販機の間に控えた小さな売店でちょっとしたおつまみも買えます。

 常連の60代の男性に、銀座口でも同じように立って飲んでいる人が増えていること聞いてみると「コンビニ前とかはダサい。こっちにはテーブルがある」と辛口コメント。

食安の人々

おつまみをシェアする常連たち

 特に派閥などがあるわけではないらしいですが、老舗のプライドが伺えました。銀座口の立ち缶が「食安よりもフランクだよ」と言われていたのは、こういうことかと思いました。

立ち缶はメリット多し

俯瞰

帰る前に“一缶”を交わすフラリーマンたち

 銀座口の立ち缶は22時半にピークを迎えます。数組のフラリーマンに話を聞いてみると、立ち缶をする一番の理由は安くて気楽に飲めることでした。

 ほかにも、

・居酒屋に行っても入店拒否されることがあるので、店を探さずに済む
・割り勘しなくても各自で支払いが済むのでラク
・安いので後輩にオゴリやすい
・居酒屋でないのでお酒が苦手な人でも参加しやすい

 などなど、メリットは多いです。フラリーマンが辿り着いた先はとても合理的でした。

 はじめは抵抗があるかもしれませんが、若手世代はお酒が苦手な人が増えているのもあり、立ち缶が親睦を深める選択肢の1つになっても不思議ではないと感じました。

 仲間と語り酒を飲む。そこに高級な酒も立派な建物も必要ないということでしょうか。

<取材・文・撮影/ツマミ具依>

企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_

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