新型コロナでイベント自粛の中、ライブ配信アプリ「17 Live」が描くエンタメの未来
ライバーはファンの熱量を高められるかが重要
ライブ動画が注目を浴びる一方、ライブ配信を行う「ライバー」はどのような特徴があり、コンテンツを制作しているのだろうか。
「Youtubeは動画としてのストーリー性やクオリティーなどの企画力が重視されますが、17 Liveのようなライブ配信サービスは、インタラクティブ性があるコンテンツに適しており、音楽やダンス、弾き語りなど一芸に秀でた人との相性が良い。また、アーカイブや録画による動画ではなく、リアルタイムでのライブ配信によって、その日その時でしか楽しめないコンテンツ提供ができるため、ファンの熱量を高めやすいのも特徴として挙げられるでしょう」
ライブ配信の持つ臨場感や高揚感など、スマートフォン越しにアーティストとの生ライブやパフォーマンスを堪能できるのは、リアルタイムのコンテンツならではだろう。
「ライバーの収入は『ギフティング(投げ銭)』が主となっており、その数によって月収は変化します。ライバーで収益を上げていくには、何を発信していくのか明確に考えること。そして、人の心を動かすような生身の人間の魅力を伝えることです。また、成功しやすいパターンとして、継続かつ定期的にコンテンツを配信することが大切」
グッズなどの物販による収入も
「リアルタイムの配信は、今ここでしか見られないのが魅力。一発勝負で臨む覚悟とファンの熱量をいかに保ち、最高のコンテンツを届けられるかが鍵を握ります。今後はギフティングの他に、『Hands UP(ハンズアップ)』というライブコマースによって、グッズなどの物販による収入も得られるようにしていければと思います」
例えば、1週間おきにライブ配信を行うとする場合、ファンの熱量を保つために、SNSで情報発信やライブ配信の告知を行って、ファンとのコミュニケーションを欠かさないことが重要であるという。
ライバーとして抜きん出る人は、必ずしもフォロワーが多いわけではなく、自分にあったコミュニケーションを見つけてファンを獲得しているのだ。