スマホに「ウイルス感染」の警告は詐欺!あなたの情報はどこから漏れる?
羞恥心や罪悪感に付け込む詐欺サイト
詐欺サイトだけでなく、さまざまなWebサイトがユーザーの情報を集めている。どの国に住み、どんなスマホを使い、どんな携帯会社と契約している……くらいのことは、簡単に突き止めてしまう。それもそのはず、普段行うあらゆる通信で、我々はそれを隠していないからだ。
詐欺サイトは、これらの情報をページ上に表示することが多い。だから、「あなたが使っているのは、ソフトバンクのiPhoneですね?」と得意気に言い当てられたからといって、狼狽する必要はない。
また、不審なページが表示される前にどんなサイトを見ていたかにも注目してみよう。「ウイルス感染」を騙るものを含め、詐欺サイトは、アダルトサイトや違法情報のサイトを誘導元としていることが多い。したがって「どんなサイトを見てそうなったか」を他人に打ち明けづらい前提となっている。
人間の羞恥心や罪悪感に付け込んだ卑怯な手口だが、前述したように、ほとんどの場合「ページを閉じる」以外にすべきことはない。同時に、当該ページへの遷移元となったサイトへのアクセスは極力避けるようにすべきだろう。
「安全ではありません」とは?
他にも「気になる」という声が大きいのが、Webページを閲覧している際、アドレスバーにしばしば表示される「安全ではありません」というメッセージだ。
これは、Webサーバとの通信が「SSL」によって適切に暗号化されていないときに表示される。アクセス先のURLの先頭が「http」ではなく「https」になっていれば、アクセスが暗号化されている証拠だ(証明書の問題が別にあるが)。
“安全ではない”ということは、つまり“危険”ということだが、暗号化されていないWebサイトにアクセスしたからといって、ただちにPCやスマホが乗っ取られるということはない。つい10年ほど前までは、暗号化されていない通信のほうが主流だった。