ガスライターの「ギザギザのところ」正しい名前、知っていますか?
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使っていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはず。
どんなものにも名称があり、“なぜそう呼ばれるようになったか”というおもしろい歴史が隠れています。もし知っていれば、仕事相手との会話のネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなしですよ!
Q.「ガスライターの車輪状のヤスリ」の名前は?
タバコを吸う人なら毎日触れているであろう、ガスライターの車輪状のヤスリ部分。この正式名称ってみなさんご存知ですか?
A.「横車(よこぐるま)」
まずはライターの歴史の話から。日本への輸入当初は「魔法マッチ」と呼ばれていたそう。しかしそれ以前に、あの江戸時代の発明家・平賀源内が火打ち石と鉄を使ってゼンマイ仕掛けの点火器を発明しています。
現在のライターは、ヤスリと発火石をすり合わせた火花で着火する仕組みになっており、この指で回すギザギザを刻んだ発火ヤスリを「横車」といいます。
また発火石の呼び方は「フリント」。フリントは摩擦によってすり減るので、専用の石との定期的な交換が必要なようです。
ちなみに、オイルを染み込ませた芯に火花を着火させるオイルライターが最初のスタイルでしたが、液化しやすいブタンガスの登場で、現在のようなタンク式ガスライターが生まれたと言われています。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より