スマホの「速度制限」問題。ギガ不足に悩む前にすべきこと
「勝手な通信」をシャットアウトしよう
操作していない間にも、スマートフォンがバックグラウンドで通信を行っているケースがある。多くは取るに足らない通信量だが、アプリやOSのアップデートとなると話は別だ。モバイル回線利用時のアプリの自動アップデートはオフにしておくことが望ましい。
iPhoneの場合には、チェックする箇所は「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」。ここでは一番上の「Appのバックグラウンド更新」をタップすることで設定を変更できる。「オフ」か「Wi-Fi」を選択すればOKだ。後者の場合には、Wi-Fiネットワークに接続しているときのみ、アプリの自動更新が行われる。
なお、スマホの普及期には「メールの受信を『プッシュ』から『フェッチ』にする」などのテクニックも知られていたが、今日的に考えると、利便性を損なう点のほうが大きい。LINEなどメッセンジャーアプリによる連絡が当たり前になった現在では、バックグラウンド通信をすべて拒絶するような設定はおすすめできない。
「カウントフリー」サービスを使う
キャリアが「カウントフリー」に名指ししているアプリは、その名の通り、いくら使っても通信量がカウントされない(例えばソフトバンク「動画SNS放題」プランだとYouTube、Huluなどが対象)。
ただしキャリアによっては、画質を最低に設定する必要があったり、アプリ内の一部のサービスが適用外だったりと、細かい条件があるので注意が必要だ。また、後述する「VPN」の利用時には、使っているアプリの種類が正確に判断されず、結果としてカウントフリーにならない可能性もある。
このカウントフリーオプションが一番役立つと思われるのが、LINEだ。これは「通信量に占めるLINEの割合が大きいから」ではなく、「通信制限時に使えなくて一番困るアプリがLINEだから」という側面が大きい。
プライベートな会話のみならず、仕事の連絡や資料のやり取りにも利用されることがあるなど、LINEの存在感は大きい。