元恋人をLINEブロックしたら…SNSストーカーにあった女性の恐怖体験
新規アカウントを作って「今から家に行く」
しかし、真司さんはそれでも諦めようとはしませんでした。彼は、何らかの手段を使って新規のアカウントを作り、さらに理緒さんにコンタクトを試みたのです。
「間違えて承認してしまった私も悪かったのですが、今から、家に行くって言われて、もしかしたら何かされるかも…と思って怖くなりました」
理緒さんは、彼が来る前に、前もってこれまでの経緯を話していた友人に警察に通報するように頼みました。そして、彼と玄関先で押し問答になっているところに、警察がやってきて、仲裁に入ってくれたのです。
「しばらくは、実家や友人の家に泊まらせてもらって暮らしていました。幸い、警察の方が彼に注意してくれて、それからはつきまとい行為はなくなりました。付き合っていた時はストーカーをしそうな雰囲気なんて感じられなかったのに」
執拗なSNSメッセージもストーカー規制法に触れる
真司さんは、警察という他者の存在が介入したことによって正気に戻ったのかもしれません。
近年では、手軽に他人と繋がることができてしまうため、ほんの気の迷いで送ったメッセージがとんでもない結末を招いてしまうことが少なくありません。
現在では、LINEやTwitterといったSNSに執拗にメッセージを送ることも、ストーカー規制法の対象になっています。
執着心を持つことは必ずしも悪いことではありませんが、人間関係は相手が受け入れてこそ成り立つものです。関係を解消した後は他人であると心得て、相手に迷惑をかける行為は慎むべきでしょう。
<TEXT/bizSPA!取材班>
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