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すきま時間は減らすのではなく、生かす。話題の“東大生”に聞く活用法

コラム

 資格習得やキャリアアップ、社会人になっても勉強する機会は意外と多い。休憩中や帰宅後に勉強時間を確保している多忙な20代ビジネスマンのなかには、ついダラダラと机に向かっているという人も多いはず。

勉強 睡眠

※画像はイメージです(以下同じ)

 開成高校在学中に全国高等学校クイズ選手権で優勝し、現在は東大クイズ王としてバラエティ番組で活躍する東大医学部6年生の水上颯氏。

 初の著書『東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣』では「才能」でも「素質」でもなく、「習慣」で頭は鍛えられると主張。そのなかから、今回は「すきま時間の効果的な使い方」について紹介する(以下、水上氏寄稿)。

すきま時間は「減らす」のではなく「生かす」

 勉強にしても仕事にしても、限られた時間をいかに有効に使うかで結果が大きく変わってきます。いわゆる「すきま時間」の活用は、僕にとっても非常に重要なテーマです。僕の場合、授業の休み時間や電車に乗っているときなど、すきま時間は1日平均1時間くらいあります。ずいぶん、もったいないような気がします。

 だからといって、「すきま時間自体を減らそう」とすると、かえってストレスを増やしてしまう可能性があります。空き時間をなくそうと余裕のないスケジュールを組めば、ちょっと想定外の事態が起こっただけで、簡単に遅刻してしまいます。時間を大切にしようとしているのに、約束を守れなくなっては本末転倒です。

 また、自分の行動はある程度思い通りになりますが、相手の行動までコントロールすることはできません。時間にシビアになりすぎると、相手が少し遅れてきただけでイライラしてしまい、人間関係によくない影響があるでしょう。やはり、すきま時間は減らそうとするのではなく、「活用法」を考えるべきなのです。

 すきま時間が生じることを「損だ」と捉えず、むしろ、その時間を活用し、生産性をアップしていく方法を考えましょう。そのためには、「すきま時間は今日も出る」ことを前提に準備しておく必要があります。そのとき、短時間でできるものと、ある程度長い時間必要なものの2つを準備しておくといいと思います。

すきま時間は長さによって生かし方を変える

多忙 ビジネスマン

 短時間でできるものとしては、英単語を覚えるとか、計算問題を解くとか、1分程度で完結していけるものがいいでしょう。僕は今、医師国家試験を控えているので、すきま時間にはスマホのアプリで過去問を解いています。1問1分くらいで解けるので、待ち合わせ場所にちょっと早く着いたときなど、ごく小さな時間でも有効活用できます。

 少し長いすきま時間があるときにおすすめしたいのは読書です。2、3分ではさすがにほとんど読み進められませんが、10~20分ぐらいあれば、ある程度まとまった量を読むことができます。僕は移動中など、少し長めの空き時間があるときには、もっぱら本を読んでいます。そのための本は必ずカバンの中に入れて出かけます。読む本のジャンルはおおよその移動時間で決めています。

 1時間程度の時間がありそうなときには、ミステリーやSFといったジャンルの小説を読むことが多いです。短い時間では気軽に読める雑学本みたいなものをよく読んでいます。このように、2つの活用法を準備しておくことで、すきま時間を有意義に使うことができるようになるのです。

 電車の中では、多くの人がスマホをいじっています。なんとなく見ている限りでは、たいていゲームやSNSをやっているようです。現代人にとって、「暇潰しにスマホはなくてはならないもの」ということなのでしょう。

 でも、少し厳しいことをいうようですが、僕たちに潰している「暇」なんてあるんでしょうか。本当は、その時間はとても貴重なもののはず。スマホをいじる代わりに、何をするかを真剣に検討する必要があるように思えます。

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