沖縄の独特なクールビズに困惑?勘違い上司の赤っ恥体験
最近は多くの企業で導入されているクールビズ。ただし、どこまで許されるのかを明確に線引きしている会社は少なく、服装選びに悩むサラリーマンも多いようです。
ソフトウェアメーカーに勤める比嘉洋史さん(仮名・27歳)は昨夏の某日、自身のクールビズの格好について上司から大目玉を食らったことがあるといいます。
かりゆしウェアをアロハと勘違いした上司
「この日、初めて着ていったんですけど、先輩たちからは『涼しそうでいいな』と羨ましがられ、女子社員からは『夏って感じがしていいよね』と評判はすごく良かったんです。その後は普段通りに仕事をしていたのですが、午後になって得意先回りから戻ってきたチーフマネージャーはこっちを見るなり、大声で名前を叫びながら私のデスクにやって来たんです」
上司は厳しい目つきをしたまま無言で比嘉さんの格好をしばらく眺めた後、「いくらクールビズだからといって、その格好はさすがにないだろ。社会人として常識をわきまえろ!」と一喝。
比嘉さんは上司が自分に対して怒っているのは分かりましたが、どこが常識外れの格好なのかは理解できなかったとか。しかし、次の一言で上司が怒っていた理由を知ることになります。
「確かに、お前は内勤で社外の人間と会うことは基本的にないだろうけど、会社にアロハシャツとか舐めすぎだろ! お前の仕事ぶりは評価していたし、今後を担う存在として期待もしていたのに正直ガッカリしたぞ」
ちなみにこのとき比嘉さんが着ていたのはアロハではなく、沖縄クールビズファッションとして知られるかりゆしウェア。生まれ故郷である沖縄に戻った際、友人からプレゼントとしてもらったものとか。
社長が上司にアロハじゃないと説明
かりゆしウェアは現地では正装としても認められており、誤解を解くために説明しようとしましたが「今さら言い訳か?」と聞く耳を持ってくれなかったそうです(アロハもハワイでは正装として認められてるんですけどね)。
「同じ部署の先輩がチーフにかりゆしウェアのことを話そうとしましたが、『そんなの知らん! 俺のことをダマそうとしてるんだろ』と疑う始末でした。けど、私をかばって怒られるのは申し訳ないですし、とりあえず謝ってその場をやり過ごそうと思ったんです」
ところが、このタイミングで社長がオフィスフロアに姿を見せ、事態は一変します。
「社長は私たちのところに来て、『さっきから大声を出していたようだけど、彼が何かミスでもしたのか?』とチーフに尋ねたんです。すると、私が社会人として常識に欠ける格好をしていたことに対して叱責したと説明したのですが、社長は『彼が着ているのはかりゆしウェアだろ? これのどこがマズいんだ?』と聞き返したんです」
これに驚いたのは上司。予想外の反応だったのか口をポカーンと開けたまま、その場に立ち尽くしてしまいます。