聞く耳を持たない上司に意見を通す「連鎖クエスチョン」とは
こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今日のテーマは「問題解決力を上げるための“連鎖クエスチョン”」です。
最近よく聞く言葉で「問題解決力」があります。
「問題解決ができる人材が欲しい」「問題解決力を上げるために読むべき本は何でしょうか?」などなど、いろんな文脈で聞きます。
これ自体は喜ばしいことです。「論理的に考える」「コミュニケーション力を上げる」などはあくまでも打ち手にすぎず、最終的には「何らかの問題を解決すること」が目的なのです。だから、「どうすれば問題解決できる人になれるだろう?」と問いかけ続けること自体は素晴らしいです。
本やセミナーだけで「問題解決力」はつかない
ただ、それをどのように身に着けるか、というところでずれている人が多いのです。「問題解決」と名のつく本を読み漁ったり、「問題解決力向上セミナー」に出てみたりしてしまうのです。確かにそれで学んだ気にはなれるかもしれませんが、実際に現場で起きる多種多様な問題を解決できるようにはなりません。
本やセミナーを軽視しているわけではありません。本は先人たちの知恵と苦労が結晶した素晴らしいものですし、セミナーも講師の方が一生懸命考え、スキルを伝えようとしてくれています。ぼく自身、本も書いていますし、セミナーもやっているので、その大変さについては理解しているつもりです。
しかしながら、それでも「本やセミナーだけでは問題解決力はつかない」という事実は否定できません。本を数時間読んだり、セミナーに出ただけで、ぱっと問題解決ができるようになれば、もはやコンサルタントはお払い箱になるでしょう。
簡単には身につかないからこそ、問題解決を主業務とするコンサルタントの仕事がなくならないのです。
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