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入社してすぐ辞めた新入社員たちの、言い分と「その後」

学び

企画の仕事がやりたい!と、一念発起

面接

「僕がやりたい企画の仕事で募集をしている会社が羅列してあったんですが、こんなにあるのか……と驚きました。これだけ数があるなら、どこかに引っ掛かるんじゃないか? と思いましたし、今のつまらない仕事に時間を奪われてはいけないと焦り始めました」

 入社からわずか2か月。いくらメールが来るからといっても、企画の仕事で採用されるのは難しい。もちろん本人もそう思っていたそうだが、「それがあっさり採用されちゃって(笑)」と当時を振り返る。

「それが今のベンチャー企業なんですが、『第二新卒歓迎』『未経験歓迎』と書いてあったWebサービスの企画職です。ベンチャーだから福利厚生はイマイチだったけど、『営業よりは面白そう』と感じてすぐに応募しました。

 面接で『今が死ぬほどつまらない。この人生を変えたい』と言ったのが良かったのか、『熱い思いが素晴らしい』と言ってもらえたんですよ(笑)。結果、採用され、すぐに保険会社を辞めました。企画の仕事も思ってたより地味だけど、営業よりは楽しいから満足してます」

 彼らの言うとおり、昔に比べると格段に選択肢が増えた昨今は、たとえ入社数か月レベルの新人でも、仕事を辞めることへの抵抗感が薄れている。

 とはいえ、入社数か月の新人が転職に成功することは簡単ではないだろし、今回話を聞いた2人には面接官を惹きつける魅力があった可能性もある。今後ますます増えるかもしれないすぐに辞める若者は、その点にだけはくれぐれも注意してほしい。

<取材・文/ロケット梅内>

Webライターです。主に最近の若者についての記事を書いています。週のほとんどの時間をラーメン食べ歩きに費やしていますが、グルメネタは苦手ジャンルです。

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