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「10連休?家で寝るだけっす」という20代男子の言い分

暮らし

 新天皇の即位で、今年のゴールデンウィーク(GW)は10連休になる。企業戦士たちにとって、丸々10日間も休める機会などそうあるものではない。

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写真はイメージです(以下同じ)

 旅行代理店では「GW海外ツアー」が組まれ、大型連休に海を渡る計画を立てている人も多いようだ。筆者の元上司(35歳・男性)は、彼女とハワイに行くらしい。しかし「GWっすか? 寝ますよ。寝るだけっす」と言う若者もいる。

 よく「若者の旅行離れ」と言われるが、この20年で海外旅行に行く20代が約4割減ったのは、20代人口自体が36%減(平成7年:平成29年)なのだから当たり前だ。出国率も変わっていない。とはいえ、LCCや民泊などが普及して、以前よりはるかに安く気軽に旅行できるようになったのに、若者の旅行欲が減退している実感はある。2極分化してるのかもしれない。

 20代のうち、そんな「欲がない」人たちに、連休の過ごし方を聞いてみた。

20代男子が抱く「10連休」への本音

 都内の出版社で働く竹ノ内洋一さん(26歳・仮名)。彼が勤める会社では暦通り、4月27日から5月6日までの10日間が休業日だという。

「もちろん休みは嬉しいっすよ。でも、やることなんもないんですよね~」

 10日間の休み。海外とは言わずとも、例えば近場にある温泉街など、国内旅行に行く選択肢もあるはずだが、そういったことは考えないのだろうか。

「元カノに『旅行行こうよ~』って言われたから、一通りパンフレットは見たんですよ。軽井沢とか熱海とかならそれなりに手頃な値段だし、行こうかなとも思ったんですが、とにかくたるい(笑)。まず申し込みが面倒で」

休みは嬉しいけど、どこかに行くのが面倒

「それに、やっぱりみんな考えてることって同じじゃないですか。国内の観光名所なんてどこに行っても混んでるだろうし。元カノに『じゃあアウトレットくらい行こうよ』とも言われたんですけど、アウトレットなんて一番混んでそうじゃないですか。やっぱり、家にいるのが一番です」

 話を聞いていると、竹ノ内さんからは「覇気」がまるで感じられない。彼は普段の休日でも、「何もせずに自宅にいることがほとんどだ」と話す。

「趣味もなんもないですからね。休みの日は昼頃起きて、飯も食わずにダラダラ寝っ転がってます。途中、小腹が空いたらコンビニ行ったりタバコ買いにいったりはしますけど、それ以外は何をするでもないです。小学生の時、通知表に『怠惰で欲がない』と書かれたけど、そのまんま(笑)。

 休日に海に行ったりライブに行ったり、サークル活動に精を出す先輩がいますけど、『すごいな~』と思います。なんで休みの日にわざわざ疲れにいくんだろうって。僕みたいな過ごし方が正しい気がするんすけどね!」

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