東京メトロの引退車両が「自動販売機」に転身したワケ。元整備担当も特別コメント
自販機の右側には「ハートM」プレートを掲示
エクステリアは01系の先頭車を自販機仕様にアレンジ。陳列棚の上には、実物の方向幕が掲出され、「溜池山王」を表示。銀座線の定期列車に「溜池山王行き」はなく、なんらかのアクシデントなどが発生した際、ここで折り返す態勢をとっている。
コインや紙幣の投入口の下には、車体側面に掲示された車号、実物の車両銘板をアレンジしたものを貼付。定員は102人から1人に減ったほか、自重も29.3トンから0.3トンと“大幅な軽量化”を図っており、鉄道にくわしくない方でも楽しめそうだ。
商品を購入すると、取り出し口下の疑似フロントライトが点灯するという。
右側の空き缶、ペットボトル入れには、東京メトロのロゴ「ハートM」の車体側面プレートを掲示。ただ、01系の「ハートM」はステッカーなので、別の“退職車両”を使ったものと思われる。
「おつりの取り忘れに、ご注意ください」
目玉は東京メトロの現役車掌4人が、さまざまなフレーズをしゃべる「ボイス機能」を搭載していること。
「今日も『THE VENDING TRAIN』をご利用いただきましてありがとうございます」
「お金のかけこみ投入は、おやめください」(参考までに、この自販機は交通系ICカード非対応)
「おつりの取り忘れに、ご注意ください」
「足元にご注意ください。出口は下側です」
「『THE VENDING TRAIN』をご利用のお客様にお願いいたします。1人でも多くのお客様がお買い求めになれるよう譲り合ってご利用ください」
といった音声フレーズが流れる。