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低収入だけど実は狙い目「保育・介護業界」は男も一生働ける?

ビジネス

介護ロボットの導入で職場環境の改善も

 保育士の需要は「今後も需要は高まる一方でしょう」だと松本氏は語る。では、介護業界はどうか?

「高齢化が進むなかで、介護業は2025年度までに34万人の人手不足が予想されると厚生労働省が公表しています。

 ハードで低賃金、かつ女性の場合は被介護者からのセクハラなども問題となっている職場ゆえ、若い人からは不人気で、高齢者や外国人による穴埋めが期待されています」

 さらに昨今、研究が進んでいる介護ロボットなどAIの導入によって職場環境が改善される可能性もあるとか。

資格があるかどうかがカギ

老後の仕事

「重労働部分を軽減し、高齢者が後期高齢者を介護するというのが介護現場の基本路線となっていくと思います。まあ、『老老介護の外部化』と言ってしまえばそれまでですが……」(松本氏)

 とはいえ、人手不足を見越して外国籍の保育士、介護士の受け入れも今後、ますます進む。無資格での保育士、介護士のサポート業務という立場では、有資格の外国人労働者より低賃金で働かなければならないことは必至だ。

 現在も、50~60代で保育や介護の資格を取得すべく勉強を始める人は増えている。40年後に迎える老後で、警備員や清掃員など薄給で働かされるぐらいなら、今から介護、保育関連の資格を取得しておくのが賢明かもしれない。

― 老後の仕事を今から考える ―

<イラスト/アビディ井上>

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