インターンの飲み会でハシャギすぎた学生。役員と先輩たちが全員ドン引きだったけど…
売り手市場と呼ばれる昨今。とはいえ、一部の大手企業は人気が集中し、学生が内定獲得するのも一苦労です。インターンやOB訪問の機会を「なんとか次につなげたい」と考える学生も多いでしょう。
「憧れの広告代理店にインターンとして入り、飲み会の時に張り切り過ぎて、役員や先輩たちからドン引きされました」と当時を振り返って語る丸山光利さん(仮名・24歳)。
飲み会に参加したのが40代以上のオヤジ世代。てっきりウケると勘違いして、学生の飲み会で盛り上がるダンスを披露したところ、ものの見事に失速してしまったのです。
念願の大手広告代理店にインターン
丸山さんは早慶上智、MARCHよりも偏差値的にワンランク下の私立大学法学部に当時、在学。広告研究会と、テニスなどのスポーツを楽しむサークルを掛け持ちし、学生生活を満喫していました。
「就活シーズンになって現実を知りました。うちの大学よりも偏差値の高い大学はいくらでもありますから。でも、諦めずに頑張れば、何とかなる。
サークルの先輩から大手代理店でインターンを募集しているという情報をもらって、さっそくチャレンジしました」
面接では、素直とやる気をアピールした丸山さん。数百分の1という倍率を突破し、念願の大手代理店にインターンとして就業します。
「ひとつの部署に配属されるのではなく、営業や制作、ウェブマーケティングなど、あらゆる部署で仕事をしました。マーケティングの部署では、長時間労働もありましたが、強制ではなく自主性を重んじてくれたので、素晴らしい社風だと感激したんです」
第一線の現場で働いて志望度がアップ
次に配属された営業部では、昨年話題になった「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」のような巨大IT企業とビジネスすることもできたそうです。
「ウェブコンテンツの営業部でインターンをしながら、世界はグーグルやアップルのような巨大IT企業に支配されていると実感しました。
ネット業界で独占が横行しているという現状を知るにつれて、第一線で働いているような興奮が湧き上がって、ますますココに就職したいと願うようになりました」
ところが周囲を見渡してみると、早稲田、慶應義塾など高偏差値の学生ばかり。最初から差がついていると思い込んだ丸山さんは、どうにか自己アピールしようと必死になります。