レオパレス、急成長の裏で生まれた“不発弾”。一級建築士が分析
レオパレス、急成長の裏で生まれた“不発弾”
諸星あたる(@GundariumAlloy)さんは、レオパレスのアパートが建設された時期に注目します。
高級店に行った気持ちで、レオパ100円100株記念買いしたい。
— 諸星あたる (@GundariumAlloy) 2019年2月12日
「今回新たに見つかった施工不良は、1996年から2001年にかけて着工した『ゴールドレジデンス』が中心と報道されています。ちょうどレオパレスの売上高がぐんと伸びたのが2001年からで、まさに今回問題のアパート群の竣工とも重なります」
諸星さんによると、2001年というのは「これまでアパート建築を請負っていたレオパレス社が、管理中心のストックビジネスへの転換を図っていた時期と合致する」としています。
「この時期にキャパを超える無理な受注をして、手抜き工事どころか違法建築物件が多く世に出され、今になって不発弾が見つかったかのように騒がれているのです」(諸星)
ビジネスモデルの転換で急成長を遂げたレオパレス。しかしその裏では、現場で相当な無理や歪みが生じていたと考えられます。
今後、さらなる不備が見つかる可能性は?
今回の発表では1324棟で問題が見つかったとしていますが、今後、さらなる不備が見つかる可能性はあるのでしょうか? お鯛さんは次の見方を示します。
「十分ありえます。これまでの『界壁不施工』『耐火性能不足』状況から考えると『じゃあ構造は? 基礎は?』と当然不安になる部分は出てきます。いい加減な施工が発覚しているなかで『他の部分は間違いなく施工できている』とは断言しにくいですね」
さらなる問題発覚の可能性を指摘します。同様に諸星さんも、問題が業界内へ波及することを懸念します。
「レオパレスに限らず、ストックビジネスにシフトしようとしていた同業他社から、似た問題が近い将来出てくるかもしれません」