40年後もなくならないお仕事は? トラブル処理はAIより人間の方がいい
接客業は経験が付加価値に
また、前回消える仕事として紹介した接客業だが、付加価値を提案できれば話は別だ。投資家として活躍するぐっちー氏はこう語る。
「コンビニの100円のドリップコーヒーで満足な人もいれば、技術のある人間が丁寧に淹れた1000円のコーヒーを飲んで、おしゃべりを楽しみたいというニーズも必ずあります。AIによる無人サービスが増えるからこそ、経験に裏打ちされた技術とコミュニケーション能力がある、高齢者によるサービスの価値が高まるのです」

<愚痴聞きバリスタ>丁寧にコーヒーを淹れる作業はもちろん、身よりのない老人とおしゃべりをしたり、若者の愚痴を聞いてあげたりできる人当たりのいい老人の需要増、さまざまな接客業においてアドバンテージを発揮できる可能性が大

<グレートシニアティーチャー>平均寿命が毎年更新され、老後の人生が長くなっていくなかで、金銭的に余裕のある老人による趣味や習い事への需要が高まる。ペットシッター同様、お金持ち老人を相手にした商売だが、「先生」という立場ならプライドは保てそう
高齢者だからこそできる仕事も、探せば意外とあるのだ。
― 老後の仕事を今から考える ―
<イラスト/アビディ井上>