「人に嫌われるのが怖くて本心を言えない」どうすればいい?
20代の仕事や人間関係の悩みに答える4回シリーズ。3回めのお悩みは、SNS時代に増えている、人の評価を気にしすぎてしまう悩み。
回答してくれるのは、人材育成に20年以上関わっているキャリアコンサルタントで産業カウンセラーの佐久間寿美江さんです。
Q.人に嫌われるのが怖くて、本音を話せない
人に嫌われたり陰口を言われるのが怖くて、いつも人に合わせて応対をしてしまいます。そのため本音を話せる人がいません。自分の悪いところを指摘して欲しいですが、そういう人もいません。どうしたら人と深い付き合いができるのでしょうか。(25歳・男・会社員)
A.すべての人に好かれるのは無理
つい人に合わせた対応をしてしまうけど、本当は本音を語れる相手が欲しい、人と深い付き合いがしたい、と思っていらっしゃるんですね。
お気づきのとおり、あなたが本当の自分を隠したままでは誰とも深い付き合いはできないでしょう。
あなたは自分自身に自信がないのではないかと思います。
でも、人に合わせて自分を見せたり、自分を変えていけるのはあなたが持つ才能であり、長所でもあります。物事をプラス面からもみる癖をつけましょう。
嫌われることを恐れて人に合わせていれば、すべての人が好きになってくれるかというと、残念ながらそうではありません。何よりあなたがそんな自分を嫌いになってしまうのではないかと思います。
あなたのことを好きか嫌いかは相手が決めること。すべての人に好かれるのは無理なのです。人に嫌われることをむやみに恐れるのはやめましょう。
4つのタイプ分け、あなたはどのタイプ?
「アサーティブ」「アサーション」という言葉を聞いたことはありませんか?「さわやか自己表現」とも言われています。自分も相手も大事にするコミュニケーションについて学べるもので、対人コミュニケーションの傾向から4つのタイプに分けています。
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①非主張的タイプ:私はOKでない
②攻撃的タイプ:あなたはOKでない
③受動・攻撃的タイプ:あなたも私もOKではない
④アサーティブタイプ(さわやか自己表現):あなたもわたしもOK
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例えば、こんなケースで考えてみましょう。
「昨晩から胃がもたれていてランチは軽めのうどんにしたいな」という状況で、仲良し同期グループが「今日のランチは最近できたトンカツ屋に行って、そのあと××でカフェでケーキしよ!」と盛り上がっています。
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①の非主張的タイプは「(本当はうどんが食べたいけど)いいね、トンカツ(トンカツなんて食べたら吐いちゃうかも~(泣))
②の攻撃的タイプは「えー、やだー!! 私、昨日から胃がもたれてるの、ね~、うどんにしようよ! うどん!」
③の受動・攻撃タイプは「トンカツか、いいね~。でも知ってる? あそこのトンカツ屋って高い割には美味しくないって評判らしいよ。油もよくないんだって~(ウソ)。うどんやならかつ丼もあるし、そこのかつ丼は美味しいみたいよ。うどん屋にしない?」
④のアサーティブタイプは「トンカツ、いいね。でもごめん! 私の体が今日は『うどんの気分』って言っている感じなんだよね。ランチ後のカフェで合流するから私は気にせずみんなでトンカツ楽しんできて」
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