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「人に嫌われるのが怖くて本心を言えない」どうすればいい?

コラム

タイプ4をめざそう。相手も自分も大事にできる人

①の非主張的タイプは、自分を無力と感じているため意見が違っても我慢して迎合する傾向があります。自分を犠牲するためストレスを抱えます。

②の攻撃的タイプは、意見が違う他者を強い態度で責め立て自分の意見を押し通します。一見自信があるようにみえますが、実は自分の怖れや不安定さを隠していて、孤独を感じやすくなります。

③の受動・攻撃タイプは表向きは同意し対立を避けますが、相手を騙すような行動をする傾向があり、やるといってやらないなどを繰り返し信頼を失っていきます。

④のアサーティブタイプは、相手の意見も大事にしながら、自分の意見も感じよく伝えることができます。

 あなたは①の非主張的タイプのようですが、④のアサーティブタイプを目指してはいかがでしょうか?「アサーション・トレーニング」をやっている機関もありますので、ぜひ探してみてください。

 最後に……本音を話せる深い関係性の相手ですが、そんなに数はいなくても良いと思います。あなたが「この人と親しくなりたい」「この人と本音で話せる関係性を作りたい」と思った人に、飾らない自分を出してみることから始めてはいかがでしょうか。その1歩が、2歩にも3歩にも繋がっていくと思います。

 もし、深い付き合いができるまでいかなかったら、「ま、いいや」と割り切りましょう。コミュニケーションはスキル(技能)です。スキルは生まれ持ったものではなく、経験を重ねて磨かれていくものですので、人とうまく行かないことからも教訓を得て、自分に自信をつけていきましょう。

<TEXT/和久井香菜子>

【佐久間寿美江】
株式会社研修屋 代表取締役社長。一級販売士、キャリアコンサルタント。接遇マナー、ホスピタリティ、営業力アップ、クレーム応対、聴く・話す技術などの研修を行う

ライター・編集、少女マンガレビュアー。企画・著書に『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハガツサ)、『首都圏 バリアフリーなグルメガイド』(交通新聞社)、『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)などがある。障害があるかたを優先的に採用する「合同会社ブラインドライターズ」代表

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