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老舗餃子チェーン「ぎょうざの満洲」代表が明かす「3割うまい!!」に込めた信念

暮らし

「3割うまい!!」。インパクトあるキャッチフレーズで親しまれる「ぎょうざの満洲」は、関東を中心に展開する中華料理チェーンだ。ひとたびお店へ足を運ぶと、看板商品の餃子はもちろん、ラーメンなどの豊富なメニューに食欲をそそられる。

ぎょうざの満洲

代表取締役・池野谷ひろみさん

 その裏側にある企業努力、数々の料理にかける思いとは。代表取締役の池野谷ひろみさんに、話を聞いた。

発祥は「脱サラで始めた店」だった

――現在(2023年1月末)、群馬県では温泉旅館「老神温泉 ぎょうざの満洲 東明館」を経営するぎょうざの満洲。発祥は1964年、所沢の中華料理店「満洲里」だったそうですね。

池野谷ひろみ(以下、池野谷):私の父、会長の金子梅吉が脱サラで始めた中華料理店でした。今ほどモノがなかった時代に「手軽にどなたでも食べられる温かい料理を提供したい」と開店したお店です。「東明館」のある群馬県は父の故郷でもあり、うどんやすいとんなどの小麦粉で作った食べ物に、幼い頃から父がなじみあったのも開店の由来だったのだろうと思います。

――お父さまは脱サラで開店したというお話ですが、料理の修行経験はあったのでしょうか?

池野谷:一緒に働く料理人の方に教わったんですよ。開店当時、調理師会に「調理師の方を1人採用したい」とお願いして、紹介いただいた方に教わったと聞きました。初めは、自分の店ではありながら、出前するぐらいしかやることはなかったみたいですね。当初から、麺や餃子の皮をお店で作っていたのですが、次第に自分でも作れるようになったそうです。

なぜ「満洲」なのか

ぎょうざの満洲

――チェーン展開を経て1972年に「有限会社 満洲飯店」を設立。1977年に、店舗の屋号が「ぎょうざの満洲」となり、1995年に社名を「株式会社ぎょうざの満洲」に変更しています。いずれの名前も「満洲」と付いているのは、なぜでしょう?

池野谷:1軒目の「満洲里」からの名残りですね。じつは、最初の屋号は店舗の近所にあったお店からいただいたものでした。先にあった「満洲里」のオーナーに「名前を使ってもいい」と言われ、そのまま受け継いだんです。ただ、父の兄が戦後に満洲から引き上げてきたのも理由ではないかと思います。満洲から引き上げてきた人たちが「満洲で食べた餃子がおいしかった」と口々に言っていたようで、懐かしく、おいしさも連想されることから父が名付けたのだとも思います。

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