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仕事中にネットサーフィンが止まらない。気が散る理由を作業療法士が解説

学び

 先延ばしグセ、締め切りが守れない、集中力が続かない、忘れっぽい、やる気が出ない、要領が悪い……。

 みなさんは、日々の仕事や生活のなかで直面するこうした悩みを、自分のやる気や努力、性格といった気持ちに原因があると考え、「自分はダメな人間だ」「こんな自分はもうイヤだ!」と自暴自棄になってしまってはいないでしょうか。

悩む会社員

画像はイメージです(以下同じ)

 ところが、こうした悩みのほとんどは、実は精神論の問題ではなく、人間の持つ「生理的な仕組み」に原因があります。私たちが普段何気なく行っている行動パターンや、クセになっている生活習慣が、実は脳と体のうまい連携を邪魔していたり、自律神経の本来の働きを発揮できなくさせたりしているのです。

 今回は作業療法士の著者(菅原洋平)が悩みや苦手を解決し、パフォーマンスを上げることができる行動習慣について解説します(※本記事は、『「できない自分」を脳から変える行動大全』より一部編集のうえ、抜粋)。

作業が終わるまでに気分が萎える…

 終わらない作業に気分が萎えてしまう場合は、自分の裁量で行動していると物事がスムーズに進むと感じる「フロー体験」を利用してみましょう。

 具体的には、過去の資料や、過去にやったことのある類似した取り組みから始めてみると、未知のことへの不安が軽減され、作業がはかどります

 これは、これまでできていたことと同じような課題を見つけて、それを着実に積み重ねていく「エラーレス・ラーニング」という手法の応用です。

確実に「終わる」作業からやる

「できない自分」を脳から変える行動大全

「できない自分」を脳から変える行動大全(扶桑社)

 記憶障害のリハビリでも用いられるこの手法は、50個の単語を一気に覚えようとするのではなく、確実に覚えられる5個をマスターした後に、1個ずつプラスしていくというもの。

 大切なのは、事前に何の苦もなくできる場面で試しておき、自分の脳に小さな成功体験をさせること。その体験に課題を1つだけプラスし、難易度を上げてクリアさせるのです。これを自分の裁量で行ってみましょう。

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「できない自分」を脳から変える行動大全

「できない自分」を脳から変える行動大全

お悩みや苦手を解決し、パフォーマンスを上げることができる。そんな100の行動習慣をイラストとともにわかりやすく紹介

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