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「残念なおじさん上司」の特徴と、そうならないために始めるべきコト

学び

 こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「残念なおじさん上司にならないための、ある方法」です。

ビジネス 悪魔

※イメージです(以下、同じ)

 会社によってペースや基準は違いますが、ある程度の年数働いていると、昇給や昇進が待っています。もらえるお金が増えるのはもちろんうれしいことですし、「周りから認められた」という気持ちもうれしいものです。なかには「昇進したくない」「給料は増えないのに責任ばかり増える」という声もありますが……。

 昇進すると、それに伴って部下がつくこともあります。適切に指示を出し、仕事にやりがいを持ってもらい、かつチームとして与えられている数字も達成する。上司の指示のもとに淡々と仕事をしてきたときとは、また一味違うやりがいや難しさを感じることでしょう。

部下をもつと起こしやすい“変な勘違い”

 このように「上司という立場も難しいものだな」と感じながら、日々仕事に邁進している間はいいのですが、部下を持つようになって数年、数十年と経つと、変な勘違いを起こしてしまうケースが多々見られます。それは「自分は他の大多数より偉いんだ」というものです。

 確かに、長年会社に勤め、会社のビジネスや暗黙のルールに通じ、人脈を築いてきた上司や管理職に面と向かって歯向える人はなかなかいないでしょう。特に年功序列ルールが強い企業ではなおのことですよね。

 でも、それは決して「その人が全方位的に優れている」ということではありません。若者が当たり前に使いこなしているSNSやツールの操作方法がわからなかったり、ずっと単一の業界で働いていて視野狭窄(きょうさく)に陥り、新たなアイディアを生み出せないケースは珍しくありません

 それにもかかわらず、周りの人がいつもヨイショしてくれることで「自分は偉いんだ」「何でもできるんだ」という勘違いをしてしまうのです。

「偉そうだけど何もできないよね」

嫌われる

 それの何が悪いのか。毎日自由気ままに振る舞えるので、直近は幸せな生活を送れるでしょう。でも、そのような態度をとっていると、どんどん周りから嫌われ、「あの人いつも偉そうだけど、何もできないよね」「人に仕事振ってばかり。たまには自分でやれよ」などなどと裏でいわれるようになってしまいます。

 結果、いつの間にかサポートしてくれる人もいなくなり、結果も出せなくなり、「給料が高いわりに結果を出せない人材」というタグ付けをされ、寂しい社会人人生の後半を送るハメになってしまいます。特にコロナを契機に45歳以上の人材のリストラが増えている今、そのリスクは今までにないほど高まっているといえるでしょう。

 では、若手社員のみなさんがそのような「残念なおじさん上司」にならないためにはどうすればよいのでしょうか?

「初心を忘れず」「一生勉強」のような標語をスマホの待ち受けにしておく? それともビジネス書をたくさん読んで常にマインドセットを整えておく? 残念ながら、それだけで行動や言動はなかなか変わりません。というよりも、そのような行動をとっている人ほど、「お前らはダメだ、オレが教えてやる」という態度を取りがちな気すらします

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