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職場で“大事にされる人”になる5つの原則。若手社員こそ「根回しを使え」

学び

 昨秋の消費増税からコロナ禍と続く経済・経営環境の悪化で、我々の働き方も大きく変わろうとしています。このような時代の転換期においても変わらない組織人の原則があります。若いうちにマスターしておけば、職場でのステイタスが上がるだけでなく、転職しても早期に活躍できることでしょう。今回はその秘訣をお伝えします。

職場 女性

※イメージです(以下同じ)

1:孤独な上司に積極的に関わる

 あなたは、上司とコミュニケーションを取れていますか? 先輩から指示された仕事をこなすだけで精いっぱいだった新人時代を卒業し、経験値が高まると、自立的な活動が求められると同時に、上司との関わりも増えてきたのではないでしょうか。

 上司の指示・命令に従って、業務をこなすことが会社組織の大原則ですので、その点だけでいえば諦めるしかありません。ただ、認識しておきたいことは、上司というのは孤独な存在だということです

 部長だと配下の課長を管理すればいいですが、課長は多くの課員、それも総合職や一般職、契約社員、定年再雇用者、派遣社員と雇用形態の異なる多様な人たちのマネジメントをしなければなりません。上層部からは業績目標達成のプレッシャーをかけられていますし、部下からは組織や会社の不満をぶつけられたりします。

 そういう大変な状況にいる上司は困ったことを相談したり、愚痴をこぼす相手もほとんどいません。表面的にどういう態度を取っているかは別として、孤独なのです。

 そんな上司の立場を理解した上で、ぜひあなたにお勧めしたいのは、上司と積極的なコミュニケーションをとることです。声を掛けられるまで待っているのではなく、こちらから積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢です。

秘密の情報をこっそり漏らしてくれる!?

相談

 そんなに難しいことではなく、ちょっとした声かけや雑談の相手になるくらいでいいのです。部下からすると、「良い上司に恵まれたい」「悪い上司とは関りを最小限にしたい」と思いがちですが、どんな上司にも必ず良い面があります。考えてみると当たり前なのですが、会社から何かを評価されたから上司に抜擢されているからです。

 部下への配慮はあまり感じられないが、顧客への配慮は抜群であるとか、指示の仕方はあいまいな反面、仕事の段取りは漏れがなく完璧だとか、見習うべき点は少なからずあるはずです。

 もちろん、パワハラやセクハラがヒドい場合は、見習うべき点を潰すどころか論外と言えますが、反面教師にはなることは間違いないでしょう。上司と気軽にコミュニケーションがとれるようになると、実力では先輩に劣っても、組織内での相対的なステイタスは上がります。ひょっとしたら、秘密の情報をあなたにだけ漏らしてくれるかもしれません。

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