「MECE(ミーシー)」ってどういう意味?――いまさら聞けない、ビジネスシーンの「カタカナ語」
ビジネスマンのみなさんが日々耳にするカタカナ用語。その意味、ちゃんとわかっていますか?
理解できなくても、なんとなくわかっているようにその場を取り繕って、調べもせずにそのままにしてしまっていませんか? 今回は「MECE(ミーシー)」という言葉を紹介します。
Q.「MECE(ミーシー)」とは?
ロジカルシンキングの基本概念といわれている「MECE」。
では、いったいどのような意味なのでしょうか。
A.「モレなく、ダブりなく」
「MECE」とは「Mutually・Exclusive・Collectively・Exhaustive」の略。
辞書を引くと、それぞれ
「Mutually」…相互に
「Exclusive」…排他的な
「Collectively」…集合的に
「Exhaustive」…完全に
とあります。翻訳するなら「モレなくダブりなく」といったところです。
では、ビジネスのシーンではどのように使われるのでしょうか。例えば、ある商品の販売ターゲットを分類して戦略を立てるシーンを想像してみてください。
性別は男性か女性、年代は20代未満、20代、30代、40代、50代以上……といったように、漏れがなく、重複もないように、それぞれの観点から列挙していきます。これが「MECE」の考え方で戦略を立てるということです。
もちろん、戦略の内容によって分類する観点は変わってきます。MECEの考え方では、観点が増えればその都度、モレなくダブりなく、分類を列挙していかなくてはなりません。
みなさんも戦略や分析の際には、MECEの考え方を思い出してみて下さい。
<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>
参照:「コトバンク」