飲み会の翌日うんちがゆるくなるワケ、知っていますか?
お酒をたくさん飲んだ翌日、下痢をしてしまった……という経験はありませんか?
なぜアルコールが原因で下痢をしてしまうのでしょう。また、下痢を防ぐ方法はあるのでしょうか? 今回は、飲み会の翌日の下痢をしてしまう理由と対策について解説します。
まずはあなたの下痢の種類を知ろう!
下痢のときは「出るッ!」と便意を感じたら最後、トイレに駆け込むほかありません。
特に困るのは外出時。迫りくる便意を山越え、谷越え、ぎりぎり耐えた(または耐えられなかった)……。という経験、1度や2度ではないでしょう。
普段ならなんてことはない道も、下痢だと永遠に続いているように感じたりします。こういったことはできるだけ避けたいですよね。
そもそも、なぜお腹を下してしまうのでしょうか。
下痢になってしまう主な原因は3つ。
1.便の消化管(食道、胃、小腸、大腸など)の通過時間が短かったとき
2.腸での水分吸収を阻害する物質が便に含まれているとき
3.腸から大量に水分が分泌されたとき
1は「ぜん動運動性下痢」と呼ばれています。
正常な硬さの便を出すためには、便が大腸にある程度の時間とどまる必要があります。
それが、ストレスや消化不良、冷えなどで腸管の運動が高まると便の通過時間が短くなり、水分が便から大腸へ十分吸収されず下してしまうのです。
2は「浸透圧性下痢」といい、腸管の浸透圧(水分を引きつける力)が高くなることで起こります。
腸管の浸透圧が高いと、腸内の水分・電解質が吸収されにくくなり、ゆるい便が出ます。サプリメントや人工甘味料のとりすぎ、暴飲暴食などで起こりやすくなります。
また、牛乳などを飲んだらお腹がゆるくなったりするのもこのタイプに該当します。
3は「分泌性下痢」と呼ばれ、腸粘膜から腸液などが過剰に分泌されると起こります。
食あたりなどで、腸に入ってきた細菌の毒素がその原因になることがあります。
アルコールでお腹を下す原因とは?
飲み過ぎが原因の場合、2の「浸透圧下痢」に当てはまる場合があります。
飲酒が適量を超えると、胃腸などの消化管で障害が起こります。具体的には、腸での水分・電解質の吸収が低下してしまうこと、胃の粘膜機能が低下することなどです。
腸での水分・電解質の吸収が低下すると、排出される水分が多くなり、うんちがゆるくなったり、下痢をしてしまったりするのです。
そのほかにも、アルコールの過剰摂取は、糖や脂肪の分解・吸収も低下するため、うんちがゆるくなりやすいと言われています。
また、酔っ払った勢いで〆のラーメンまでしっかりと食べてしまう人はいませんか?
飲み過ぎだけでなく、食べ過ぎも消化不良をまねくため、お腹を下しやすくなってしまいます。