「母子家庭で育った僕は良い父親になれる?」2児の娘を持つ”パパラッパー”が回答
3歳の娘との『なりきってみようゲーム』
ダースレイダー:最近娘とやってるゲームは「なりきってみようゲーム」っていうやつで、帰り道に鳥が飛んでいれば、「じゃあ、あの鳥になってみよう」っていって「鳥になればなにが見えるかな」とかやったり、赤ん坊がベビーカーに乗って横歩いてたら、「じゃあ、あの赤ちゃんになってみたら、あの赤ちゃんからは何が見える?」っていうゲームをやったりしてる。
車いすに乗ってる人になりきってみたりもする。「そこから見えるものはなに?」ってなると「車いすに座ってると低いから、視線はこれくらいの位置になるからこういうふうに見えるね」とかやってると、車いすの人たちが見てる世界はこんな世界だねって想像できるようになる。
そうすると、この人の見えている世界はこんなふうで、進んでるスピードはこんな感じかっていうのがわかって、ここにこんなのがあったら危ないよねとか、そういったことが、肌感覚でわかる。
その「なりきってみようゲーム」っていうのは、結構いいなと思っている。相手の気持ちに立つって言葉で言うと簡単だけど、ゲーム感覚でそれをやってみることで、なんとなく自分なりにわかることってあると思うから。
逆に、僕も娘の視点に立ってみて、「ああ、こういうことか」とか思うこともあるしね。まだ3歳で、言葉もまだ何言ってるかわからないんで、娘の視線に立ってみて、そこからここまで歩いてくる間に泣きながら何か言ってるってことは、これか? みたいな。なりきってみるっていうのがいいかなって思いますね。
<構成/サジェリコフ 撮影/山口康仁>