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サブウェイ、クリスピードーナツ…大量閉店から再起をめざす秘策は?

ビジネス

新社長が改革に挑む「クリスピー・クリーム・ドーナツ」

クリスピー・クリーム・ドーナツ

photo by kici

 1937年にアメリカで創業したクリスピー・クリーム・ドーナツ。

 2006年に新宿サザンテラスに1号店が出店しました。ピーク時には64店まで店舗を増やしましたが、ここ3年間で40店にまで減少してしまいました。2017年1月には1号店も閉店し、業績悪化が続いていました。

 そのような厳しい状況のなかで、新たに社長に就任したのがコンサルタント出身の若月貴子氏です。番組内のインタビューで「絶対に自分たちでもう1回、クリスピーを立て直す」と決意を語っています。

 彼女がおこなった改革の1つは店舗のレイアウトを立地や客層によって変えること。若者やビジネスマンの多い渋谷シネタワー店では、座席数を2割削減してくつろげる空間作りを目指しました。

 また、ショッピングモール内に出店している店舗では、キッズスペースを併設させることによって家族連れに喜んでもらえるような店舗デザインに改築しました。

 これらの改革の成果は、既存店の売り上げが13か月連続でプラスという形になって反映されています。復活の一手として、千歳のアウトレットモールと札幌の地下街に新店舗をオープンさせ、その準備に奔走する社員の様子が取材されました。

外食産業は25か月連続で成長しているが…

 番組では、苦境に立たされているサブウェイとクリスピー・クリーム・ドーナツの奮闘が紹介されていましたが、外食産業自体は好況なようです。

 日本フードサービス協会が公開している「日本フードサービス協会加盟会員社による外食産業市場動向調査」によると、2018年9月の総合売り上げは、前年同月比で+3%を計上し、25か月連続で前年を上回っているとのことです。

 また、同協会の「平成29年外食産業市場規模推計について」によると、2017年の外食産業の市場規模は25兆6561億円と、前年比0.8%増加しています。その理由について「消費者1人あたりの外食支出額や、訪日外国人の増加が理由」だと分析しています。

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