【Z世代は何を想う】ネスレ日本の若きマーケターが語る「不安の乗り越え方」
――常盤さんは入社3年目からマーケティングの仕事をされていますが、比較的早いタイミングから製品の予算を管理したり、利益や売上の責任を負ったりする立場になることについて、不安はありましたか?
常盤さん:不安はありましたが、憧れを持っていた仕事だったので、異動の機会をいただいた時はうれしい気持ちが大きかったです。実際にマーケティングとして働き始めると、憧れていた仕事ができる一方で「こんなに責任が大きかったんだ」とあらためて自覚しました。
初めは「決めないといけないのに怖くて決められない」と感じることもありましたが、私たちマーケティングの判断がないと他の部署も動けず、物事もビジネスも前に進みません。だからこそ、自分で責任を持って考えて、判断しないといけないなと意識しています。
――うまくいかなかったらどうしよう、と不安になる時はありませんか?
常盤さん:もちろん今でも、不安になることはいくらでもあります。
でも、「乗り越えられない失敗はない」とも思っているんです。失敗してもそこから学べるものがありますし、失敗を乗り越えた先に成功が待っていると考えれば、新しいことにトライすることも、失敗することも価値があると思えます。
迷った時は常にそう考えて、不安を乗り越えていますね。
【入社早々やっちゃいました】失敗談・成功体験は?
――仕事での失敗談をお聞きしても大丈夫ですか?
常盤さん:はい(笑)。
これは現在の部署に異動して間もないころの話ですが、新製品をシステムに登録する業務で失敗したことがありました。
システムには製品の名前や価格に加えて、1つのケースに製品が何個入って梱包されているかも入力しないといけないのですが、その数を間違えてしまって。
その数が違うと、それまで計画していたプランがずれてしまって、店舗ごとの製品の数や売り上げ予測も大きく違ってしまうんです。営業など、関係する各部署のプランにも、大きなずれが生じてしまいました……。
――それは・・・。気がついた瞬間に血の気が引きそうですね……。
常盤さん:「これ間違ってますよ」と指摘をいただいて気がついたんです。冷や汗をかきながら、それ以上問題が起きないようすぐに修正しました。
自分の仕事の責任の重さをあらためて理解するとともに、関係者で集まって情報のすり合わせをして、皆で確認しながら進めることの大切さを痛感しました。
――逆に、これはうまくいったな……!と感じた経験はありますか?
常盤さん:達成感があったのはスターバックス家庭用製品ブランドサイトのリニューアルです。
デザインからコンテンツまでを大幅に変えるプロジェクトだったのですが、ブランドが扱っている製品とカテゴリの理解を深めつつ、消費者に何を伝えたいか、どうすればより魅力的に感じてもらえるかを考えながら、ユーザージャーニーを想定して各ページを細かく作り込み、スターバックス社とも毎週のようにやりとりをして、なんとか無事にリニューアルできました。
【ネスレ日本について】どんな会社?
――単刀直入に聞きます。ネスレ日本はどのような会社ですか?
常盤さん:ん〜、そうですね。
年齢にかかわらず機会を与えてくれる会社だな、と思います。入社した時は違う部署に配属されたのですが、いつかマーケティングに携わりたいと考えていました。
でも、自分が想像しているよりも早いタイミングでマーケティング職への機会をいただけたんです。毎月、どんな仕事をしたいか、どういうキャリアを作っていきたいかという話を上司とするのですが、その場でも「最終的にマーケティングの仕事をしたい」ということは伝えていました。
言わなくても察してもらえる文化ではないので、やりたいと思ったことは積極的に言葉にして伝えたほうがいいかなと。伝えれば年齢や性別を問わず聞き入れてくれる体制が、ネスレ日本にはあると思います。
――どんな人がネスレ日本に向いていると思いますか?
常盤さん:他のメーカーもそうかもしれませんが、ネスレ日本はいろんな部署が関わって1つのものを作り上げる会社です。そういった意味では、チームで何かを一緒に作り上げたいという人や、互いに連携し合って働くのが好きな人が向いていると思いますね。