本当に面白いボードゲームは「長考できる」。人気ボードゲームカフェオーナーが語る
ボードゲームならではの魅力を感じる瞬間
――ボードゲームのどういったところに魅力を感じますか?
白坂:テレビゲームは、基本的に横に並んで皆で画面を見ますよね。一方でボードゲームの場合は、テーブルを挟んで向かい合って遊びますよね。こういった遊び方の設定に、コミュニケーションツールとしての特徴があるように思います。なので、会話で成り立つゲーム、例えば人狼のように議論しながら嘘か本当かを見分けるゲームや、『カタン』のように交渉によってゲームの流れが変わるようなゲームに、テレビゲームなどにはない、ボードゲームならではの魅力を感じますね。
――白坂さんのゲームの好みはどのようなものですか?
白坂:万人受けするわけではなく、人は選ぶけどハマる人にはめちゃくちゃハマるゲームが好きですね。人にゲームを勧める時は、やっぱり定番のゲームを紹介することが多いのですが、たまにこのお客さんにはこのゲームがハマるだろうな、と思って持っていくこともあります。
「長考するようなゲーム」がいいゲーム
――白坂さんにとって、どんなゲームをいいゲームだと感じますか?
白坂:自分がプレイしていていいゲームだなと思うのは、長考するようなゲームです。なぜ長考するかと言うと、選択肢が複数あって、そこにジレンマがあるからです。ジレンマというのはどんなボードゲームでも大事になってくる要素のひとつだと思っています。サイコロを振るだけだったら、誰がプレイしても同じですから。そうではなくて、自分だったら何を選ぶかという選択肢が、プレイする人によって違うのがいいゲームなんだと思います。
――白坂さんもボードゲームをプレイする時は長考するんですか?
白坂:それがしないんですよ! 自分でプレイする時は、他の人をあんまり待たせたくなくて(笑)。あと、めちゃくちゃ時間を使って失敗したらショックというのもあります。長考せずにミスったら「もっと考えれば大丈夫だったのにな」という逃げ道を作っているのもありますね(笑)。