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M-1決勝初進出のキュウが語る、充実した心境「太田さんは、客を見て漫才しろと」

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最近では「清水の顔芸」もキュウの武器

キュウ

――シュールなイメージを持たれがちですけど、「めっちゃええやん」のように、日に日に清水さんの顔芸は進化していますね。

清水:そうですね。そこはやっぱりお笑いに憧れたきっかけの志村(けん)イズムというか(笑)。

ぴろ:でもね、これが結構キュウの武器になってきているんですよ。ネタ自体それぞれの個性を殺すものだから、“清水さんの表情の面白さ”が乗っかることで、より印象付けられるというか。実際、顔芸が長くなってから決勝にも行っていますし。

――見ていて、「ぴろさん、よく笑わないな」と思うときがあります。

ぴろ:最初の頃とかは笑ったりもしました。「一体、この人何してんだ。意味わかんねえな」とか考えちゃって。

清水:去年の敗者復活でやった「ルパン」もネタ合わせのときは笑けてしょうがなかった。

――あと、敗者復活戦で負けた時のコメントとか、先日の決勝進出での会見とか、結構爪あとを残すのがギャップがあって面白いです。

清水:普段は引っ込み事案なんですけど、あんなにカメラがこっち向いていたら、何もしないわけにもいかないというか。

「D-1」で優勝したんで、次はもうM-1しかない

キュウ

――決勝発表の会見で言っていた、キュウが唯一東京に来て優勝した「D-1グランプリ」、本当にあるのか調べちゃいました(笑)。

ぴろ:実際あるんです、「Mr.ドーナツ伝説 咳暁夫のD-1グランプリ」。僕らのWikipediaにも書いてありますから。

清水:Twitterでエゴサーチしてみたら、本当の都市伝説の関暁夫さんが主催した大会だと勘違いしてる人もいました。モノマネしている人(ピン芸人の高木払い)ですからね。

――どんな大会なんですか?

清水:普通に漫才なんですけど、途中どこか1箇所でもいいから、ドーナツを絡めたネタやるっていう(笑)。でも当時、そのファイナリストに、今回決勝に出ている真空ジェシカや男性ブランコもいたみたいですね。

ぴろ:それは感慨深いよね。D-1優勝したんで、次はもうM-1しかないな。

――D-1はそこまで位が高いんですね(笑)。もし、優勝したらやりたいことってありますか?

ぴろ:どうなのかな、そんなに忙しくなりたくないなっていうのはあるんですよね。去年の錦鯉さんも寝られてなさそうだったし。単独ライブとネタに影響が出ないくらいで仕事をしたいなっていう感じです。

清水:普段からとくに欲もないですからね。優勝するにせよしないにせよ、仕事のジャンルは一周しそうなので、それを1つ1つやるのは楽しみではありますね。

ぴろ:普段ライブでやっている感じをいかに決勝でやるかなんで、緊張しないよう、バカみたいな顔して別のことを考えていたいですね。「あー、家のソファあの位置で良かったかな」とか。

清水:それは家にいる時に考えてほしいですけどね。

<取材・文/東田俊介 撮影/スギゾー  編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【キュウ】
2013年5月結成。爆笑問題、ウエストランドらが在籍するタイタン所属。清水誠:ツッコミ担当。1984年生まれ愛知県出身。大阪NSC28期生。ぴろ:ボケ担当。1986年生まれ愛知県出身。コンビ名は、2人が共通で好きなMr.Childrenのアルバム「Q」から名付けた。
YouTube:キュウ お笑いオフィシャルチャンネル
清水Twitter:@pentachansp
ぴろTwitter:@piroguramu

大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ
Twitter:@shunbini

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