NISAとiDeCoの違い、説明できる?投資のプロがイチから解説
岸田文雄首相は「貯蓄から投資へ」と言うけれど、長引くコロナ不安にウクライナ情勢と、投資に興味はあるものの、このタイミングで大丈夫なのか悩んでしまう。右も左も分からない初心者は、いったい何から始めればいいのか、ぜひとも専門家のお知恵を拝借したいところだ。
「タイミングは関係ありません。誰しも今が1番若いので、早いうちから始めたほうがいいですよ」と語るのは、「やさしいお金の専門家」として活動する横川楓さん(@yokokawakaede)。今回はNISAとiDeCoについて、投資の初歩から、手取り足取り教えていただいた。
NISAとiDeCoの違いとは?
――初心者丸出しで恐縮なのですが、NISAとiDeCoの違いから教えてください。
横川楓(以下、横川):簡単に言ってしまえば、「NISA」「つみたてNISA」というのは、金融庁が作った投資の制度で、iDeCoは厚生労働省が作った年金の制度なので、性質がガラッと違います。「NISA」「つみたてNISA」は、投資だから売却をすればすぐ換金できるものですけど、iDeCoは年金なので60歳まで引き出せないので、善し悪しというよりは、各自がそれぞれ必要に応じて使うような制度なわけです。
――まずはNISAについてお聞きします。この制度のメリットはなんでしょうか?
横川:これはズバリ、本来であれば運用益にかかる約20%の税金が非課税になることです。通常は投資で得た利益には税金がかかるんですけど、「NISA」「つみたてNISA」は制度の範囲内であればそれがかかりません。なので投資をする上で絶対にお得なんです。
証券会社はどうやって選べば良いのか
――それはおいしい話ですね。最初に専用の証券口座を作らないといけないんですよね?
横川:そうですね。銀行口座だと投資はできないので、証券口座という投資をするため用の口座を作らなくてはいけません。あと「NISA」「つみたてNISA」用の口座も開設する必要があります。ただ、どちらか一方しか開設できませんので注意してください。
――そう言われても、そもそも、どうやって証券会社を選べばいいのか……。初心者にオススメってありますか?
横川:一般的に店舗型の証券会社に比べて、ネット証券のほうが手数料が安く、取り扱い商品の数も多いので、ネット証券のほうがいいかもしれません。
他に選ぶ基準としては、例えば楽天証券なら購入時に楽天ポイントが付与されたり、SBI証券だったらTポイントやPontaポイントに連動しているので、普段、自分が使うポイントをかんがみて、1番メリットが得られる証券会社を選ぶのもオススメです。