12万円の新型「iPhone14」は今が買い時?新機能満載だが“懸念材料”も
AirPods Proも進化していた
ワイヤレスイヤホンの「AirPods Pro」がモデルチェンジし、第2世代となった。お値段3万9800円という高級機である。
改良されたアクティブノイズキャンセリングにより、周囲の雑音をカットする能力が向上。お気に入りの音楽を、より高い臨場感で楽しめるようになった。スワイプ操作で音量を調節できる「タッチコントロール」を実現したほか、電力効率が改善し、連続稼働時間が6時間に延びている(充電ケースを利用した場合、合計で最大30時間)。
ところでAirPodsシリーズといえば、「なくした」という悲しい体験談が飛び交うことでもおなじみの存在だ。今回のアップデートでは、その問題もわずかに改善されている。
これまで「探す」機能でアラームを鳴らせるのはAirPods Pro本体だけだったが、第2世代AirPods Proでは、充電ケースにもスピーカーが内蔵され、在り処がわかるようになっている。
とはいえ、超満員の車内で耳からすっぽ抜けたとか、線路に落としたとか、トイレに流れていったとか、そういう事故を防ぐことはできない。気をつけなければいけないのはもちろんだが、肌身離さず身につけていると、思わぬ不幸が訪れるものである。
シリーズからminiが消滅!
本命であるiPhoneの発表は最後となった。「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」である。iPhone 14のサイズを拡大した「iPhone 14 Plus」と、iPhone 14 Proのサイズを拡大した「iPhone 14 Pro Max」も発売されるが、それぞれ発表ではほぼ同じ製品として扱われており、性能面でも大差ないと考えていいだろう。
筐体サイズはiPhone 13シリーズまでのものを踏襲するが、小型の「mini」はラインナップを外れてしまった。したがって、片手でホールドしやすい端末が必要な場合、型落ちのiPhone 13 mini(横幅64.2mm)か、今年3月に発売された第3世代のiPhone SE(同67.3mm)を買うことになる。片手持ち派としては、率直に残念な決定というほかない。
miniの消滅と並ぶ悲報が、外部接続端子としてLightningが存続してしまったことだ。SNSには「またか」と嘆息するユーザーが多く、「Lightning」と「USB-C」がともにTwitterのトレンド入りを果たすほどだ。10年前のiPhone 5で採用されたLightning規格では、ケーブルや端子の耐久性に疑念が持たれており、いち早い変更が望まれている。
もっともこれに関しては、EUで新しい規制ができたため、次なるiPhoneでは外部接続端子がUSB-C(USB Type-C)に移行するという観測もある。かかる積年の“端子問題”が、「iPhone 15を待つ理由」として市場に反映されるかもしれない。